第45話 星の龍
エレモンにはステータスが存在している。明らかにこちらの方が総合地では上だろう。
こちらを見たディザスターもどこかで格の差を感じているだろう。体が震えているように見える。
「……」
「「……◇◇ッ」」
ディザスターとスタードラゴ2体が向き合う。あっちからは仕掛けてこない。
ディザスターはディアボレアの兵器。あちらの王が命令を仕掛けないと攻撃はしてこないだろう。
ならこっちから、
「【二番】」
スタードラゴは攻撃特化のエレモンだ。それ故に攻撃力が高く、アクティブスキルも強力となっている。
無論、パッシブスキルも強力だ。
【奥義・スターバーストジェネシス】
「技名」【奥義・スターバーストジェネシス】
「威力」420
「範囲」単体
「消費魔素」210
「追加効果」
「命中率」
「備考」
・攻撃力・防御力・回復力を大幅に上昇させる(3ターン持続)。
・以下のデバフを付与(3ターン持続、重複しない)攻撃力 と 防御力 を10%減少。
・「重力フィールド」 を展開(相手の行動順が遅くなる)。フィールドは一つしか展開できない
「系統」喪失系
パッシブスキル【星創のオーラ】
・スタードラゴが戦場にいるだけで、味方全体(控えを含む)の生命と魔素がターン毎に回復し続ける。また、敵にスキル命中率低下を与える。
・さらに、スタードラゴの生命力が一定以下になると、新しい星(フィールド)を生み出し、更に自身を含む味方を完全回復させる特殊効果が発動。この効果は一度きりしか発動しない。フィールドは一つしか展開できない。
「「◇◇◇ッ!!!!!!!」」
【奥義・スターバーストジェネシス】はスタードラゴしか扱えない専用のアクティブスキル。
──スタードラゴが宇宙エネルギーを凝縮し、星を創造する爆発的なエネルギーを解放する。
息吹のように龍の口に輝かしいエネルギーが集中している。二匹の口から絶大なる威力のアクティブスキルが放たれる。
その時の衝撃が、信じられない突風を生み出す。
「うああああああああ!!」
「ヤベェ……過剰戦力ダロ」
ラリラ博士は興奮して絶叫をしている。ファランはドン引きをしている。二匹から放たれたスキルにより、ディザスターは空から地面に引き摺り下ろされる。
流れ星のようにブレスが激突し、そのまま地面へと激突。そこから威力でクレーターを作り上げる。
『ディザスター!! 立ち上がれ!! ダークミュダラ!!!」
焦ったように相手側の飛行船から指示が出る。ディザスターは2回分【奥義・スターバーストジェネシス】を受けたのによく、動けるな。
やっぱり、本来よりステータスが高くなっているんだな。ゲームでも複数体で倒すことが前提のエレモンだった気がするしね。
相手はダークミュダラを使ってくる。確か、防御力を下げつつダメージを与えるスキルだったな。単純な攻撃力が高いのが面倒だ。
闇の大玉が複数出現し、放射される。
「◇◇ッ……」
一体だけにスキルが激突する。もう一体に届く前に、スタードラゴ一体だけに全て当たる。壁役としてもスタードラゴは使える。
躱わすのは流石にできない。スタードラゴが13メートルほどの巨体だからという理由もある。しかし、単純に相手の攻撃が早すぎるというのもあるだろう。
ディザスター
化学兵器とエレモンの融合。兵器エレモンとも言われている。信じられないことにパッシブスキルが二つ、存在している!!
【パッシブスキル】
戦場支配
・全ての攻撃が必中化。魔素消費50%カット。自身のデバフを無効化。状態異常無効化。
破壊連鎖
・体力が一定以下になると、「暴走モード」に移行。アクティブスキル「ギガンティック・カタストロフィ」が使用可能となる。
──うむ、単純な殴り合いがこのエレモンを倒す唯一の方法だ。スタードラゴは結構デバフもできるが相手は無効化してくる。
「殴り合いを制そうか。【一番】」
ジーググラモンの上でから俺が指示する。しかし、そのタイミングで敵国の飛行船から、弾丸が飛んできた。
平気でテイマーを攻撃してくるのが古代クオリティ。うーむ、やっぱりモエとかを送り込まなくてよかったわ。
陰に潜んでるイクリプス・ファントムが弾丸を切ってくれたけども……
「◾️◾️ッ!!!!!!!!!!!!!」
ジーググラモンが俺を撃ったことに対して激昂し、片手の銃にて飛行船を全て叩き落とす。
そのタイミングでスタードラゴも指示通り、アクティブスキルを放つ。最早、爆発音しか聞こえず視界も光で輝きすぎて見えない。
悔しいな。テイマーの力量が介在する余地のない圧倒的な暴力の世界。スタードラゴが繰り出すスキルは先程とは違う。自身にバフを与えつつ、攻撃するスキルだ。
流石にそれによって、体力が一定値に達してしまったディザスター。しかし、体力が一定以上になると
──ディザスターのパッシブスキルが発動する
「暴走モード」に移行。アクティブスキル「ギガンティック・カタストロフィ」が使用可能となる。
「……がwぐぁgじゃおえjをあげあおえをwげあおえjふぁあ」
謎の言語。鳴き声とも言えない言葉を発し、全身が銀から赤に発光する。暴走モードになると、攻撃力が1,5倍になるが、防御が半分となる。
そして、アクティブスキル「ギガンティック・カタストロフィ」が発動となる。
「技名」ギガンティック・カタストロフィ
「威力」250
「範囲」単体
「消費魔素」200
「追加効果」
「命中率」20
「備考」
・敵全体に10%の生命を残すほどのダメージ。10%以下の場合は、戦闘不能状態にする。
・範囲内のフィールドを壊滅状態にする「焦土フィールド」を生成。
・フィールド展開中、以下の効果を発生。敵の再生や回復スキルの効果を無効化。敵の攻撃力・防御力・命中率を30%低下。
「系統」未知系
うーん。まさにチート。DLC、いや、第一部エレモンの最強ボスとして相応しい性能だ。
消費魔素とかもこれで200くらいだからね、連続使用を出来ないとか言う制限ないしね。中々の性能してやがる。命中率は低いからバランス良いじゃんって思うけど、
だとしても、パッシブスキルが必中攻撃になると言う能力だから意味ないよ。こりゃ、難易度高いぜ。
遊奥の島、ラゴラゴンを捕獲するイベントとかとはマジでレベル違う。これが難易度高すぎて、第二部の難易度が下がったんだよね。
まぁ、設定上、大国が力を注いで作った一体だからこうなるのも納得。ゲームでは捕獲出来ない仕様だったから、マジでプレイヤー対戦用のエレモンなんだろうな。
そりゃ、強く設定されてるはずだわ。ネット対戦とは違う面白さがあったのは覚えている。
戦えるのも今回だけだし。本当に面白くて強いエレモンだよ。
──まぁ、スタードラゴ達には叶わないけどな
まだまだ余裕あるし、こっちは常時回復機能がついている。レベルもちゃんと限界値まで育ててるしね。
だが……俺のエレフォンが震えている。
──俺を出せ
そう言っているエレモンがいるのだ。L+ランクであるスタードラゴすら、攻撃力では上をいく超攻撃特化エレモン
──ダークヴォルニア
ディザスターは一部DLCでしか出てこない、似たようなのは他にも出てくるけど。ダークヴォルニアは別シリーズのエレモンだからね。
「ヴォルッ!!!」
雷神が本能のままに戦うため、戦場に飛び出した。
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