第九章 レセプションパーティ
ルナシティー・リバー、と呼ばれているそれは、幅一メートル、深さ一〇センチほどの水路であり、メインストリートの北側や南側を、様々なアゴラを横切りつつ、ルナシティの自転と逆方向に流れている水の流れである。この水路という地形のおかげで、必要もないのにメインストリートやアゴラには橋や水場といった地形ができており、無意味な水の流れに見えて、人間の目には好ましい自然的な風景という意味では一定の役割を果たしている。
この水路が最大の幅を取るのが、ここ、北第三六アゴラから第三八アゴラにわたって地上部分が存在する「ルナシティ・コンベンションセンター」前の広場であり、幅二メートル、深さ二〇センチ、そして長さ約一〇メートルのこの位置でだけは、「リバー」の名称は「レイク」に昇格する。
このせせらぎを囲むように簡素な庭園が広がり、その後ろに、ルナシティでは珍しい地上三階建てのコンベンションセンターが建っている。
ナビエ・ストークスの公式に忠実に従い、ルナシティ・レイクになった途端、ゆったりと重く流れる水路を見つめつつ、私は視線を上げて、その背後に広がるルナシティ・コンベンションセンターの壮麗な建物を見つめた。
北第三六アゴラから第三八アゴラにかけてのコンベンションセンターの建造物は、南第〇アゴラから第二アゴラにかけて建設されたルナシティ行政府と対を為すようなイメージがある。
左右対称で、両側にウィングがあり、中央に、ひときわ高く私を見下ろすようにアーチを描く屋根があり、直線と曲線を組み合わせた落ち着いた雰囲気のアールデコ調の建造物だ。庭園と相まって地球出身者にも親しみがある。
更に、その背後に見える月と宇宙の風景は、ひとことでいって圧巻であった。地球上のどこにも、このような美しい風景は現出し得ないだろう。
とはいえ、ルナシティの風景なこういう美麗なモノばかりではない。
例えば、反対側にある市の行政府は、メタボリズム・ヴェリタ(真なるメタボリズム)建築と呼ばれる、自動的に構築・更新され続ける建築様式でできている。定義上、ルナシティ全体がメタボリズム・ヴェリタにあてはまるが、特に市庁舎はそれを象徴するように、高さと奥行き一〇メートル、幅二〇メートルの居住モジュールが複数、無骨に組み合わされた建造物が「地上」に露出しており、左右対称でもなければ落ち着いてもいない。地上出身者としては無骨にすぎ、失礼な言い方をすれば、下手な積み木細工のように見える。間近に迫った月を一緒にしても、せいぜいが、非現実的な抽象画にしか見えないだろう。
しかし、その行政府庁舎のほうが、ルナシティ出身者には実用的かつルナシティを象徴する庁舎として気に入られているらしい――と、ガイドブックには書いてあった。
コンベンションセンターの庭園の片隅に設置された大理石の銘板を見ると、コンベンションセンターとルナシティ行政府庁舎は同時に建設が開始され、前者はルナシティ理事会が、後者はルナシティ行政府がそれぞれコンペティションを行い、設計案を募集・・採択した、とある。
(そういえば、理事会と行政府が対立している――という話を、胆澤さんがしていたな……)
私はぼんやりした頭で考える。
専門外の建築や風景のことなどをぼんやり考えていたのは、今日一日、ICAMの企業展示会で話を聞き続け、そろそろ頭が疲れてきたからだ。
「ハアィ! なにやってるの? ゆーずき!」
急に声をかけられ、私はびくりと肩を張った。その肩をぽんぽん、と優しくたたかれる。振り向くと梓紗がいる。
今日はゴスロリ調ではなく、濃いブルーのイブニングドレスだ。先ほどまで、企業展示ブースで受け答えしてきたときはJAABIRで用意された、筋電スーツをよく見せるための身体にぴったりした衣服だったから、そこからまた着替えたのだろう。
「ほら? 何か言うことない?」
ほっそりした腰に手を当て、私から一歩、二歩下がって期待のまなざしで私を見る。
(似合ってるな)
そう思ったが、同時に昨日の彼女のホテルでの姿がぼんやりと思い出され、あわててそれを脳裏から追い払う。
「うん……似合ってるよ!」
と、それだけを言った。
「やったっ!」
少女は私の首に飛びつき、それからぐいぐいと手を引いてどこかにつれていく。
「どこに行こうって言うの?」
私はまた何か梓紗の思惑にのせられるのかと思い、警戒する。
「あっちに席を取ったから一緒にどうかと思って」
「ああ、そういうこと……」
拍子抜けする答えに力が抜けた。
そのまま、庭園に無数に設けられたテーブルのひとつに着く。
「これから市長の歓迎の挨拶があるそうよ。楽しみね!」
「ええ……」
丸一日の企業展示、それと併催されたパネルトーク、そして先ほどまで行われていたキーノートスピーチ。
私の頭は獲得した情報を処理するのに精一杯で、これからまた難しい話を聞く余裕はない。だが市長の歓迎のスピーチというなら、それはそう込み入ったモノでもないだろう。
改めてテーブルの上を見ると、庭園のそこここに並べられていたビュッフェ形式の料理が並べられている。給仕役の人型ロボットが、参加者の命令に忠実に従い、あちこちに料理を運んでいる。梓紗もそうやってここに料理を運び込ませたのだろう。
「ねえ、あなた、ワインもこっちに! 二つ!」
梓紗は歩いていたロボットにそう呼びかける。
「お酒もあった方がいいでしょ? それともしらふのほうがいい?」
「……まあ今日は許容範囲かな。発表はあさってだから」
「良かった!」
梓紗は両手を合わせ、微笑む。
「ちょっと待った!」
私はテーブル越しに梓紗の手をつかんだ。
「梓紗、あなた未成年でしょ?」
「戸籍上は二二歳よ」
「肉体は一七歳でしょ」
「ルナシティでは一八歳から飲酒可能よ?」
梓紗は尚も食い下がる。
「でもあなたは一七歳でしょ」
重ねて私は指摘した。
つまらなそうに頬を膨らませ、私をじろりとにらむ。
「……全く。私、あなたの言うことを聞く義理なんてないんですけど? 法的には戸籍年齢が全てだし。あなた、親でもないのに。尤も、親の言うことなんてもう聞かないけどね」
その一言が、じわりと、次第に重たく胸に響く。
梓紗が昨日言った、「親も諦めた、瓜生先生だけが信じていた」という言葉が思い出される。
「いや、でも……」
私は躊躇し、梓紗の手首を握る力を弱める。その瞬間、むくれていた梓紗がくすりと微笑んだ。
「ふふ。また柚希の弱み見っけ。私に弱いんだ?」
「――知らないよ。かってに飲めば?」
今度は私がふてくされた。
「ねえ、私が飲まないほうがうれしい?」
「そりゃあまあ」
「なんで? 私がアルコールで身体が悪くなっても、それは私の自己責任でしょ? あなたがなんで困るの?」
「……いや、それは」
「言ってよ」
「うるさいな。友達なんだから長生きしてくれたほうがうれしいに決まってるでしょ」
「なるほどねー。友達ね。まあ合格にしときましょ。……ちょっとあなた! ぶどうジュースもお願い!」
梓紗は、ワインを頼むときよりも寧ろ快活な表情で、給仕ロボットに向けて手を振った。
*
「一〇年前の宇宙条約の改定以来、月面資源および小惑星帯資源開発は、人類の新たなフロンティアとして脚光を浴び続けてきました。その最前線に常にあり続けた理事会のメンバー企業、メンバー国、そしてルナシティ市民一人一人を代表し、人類にとって同様に重要なフロンティアに挑み続ける皆さんに、歓迎の辞を述べたいと存じます。皆様、ルナシティにようこそ。ともにフロンティアに挑み続ける者として、歓迎いたします……」
淡々と平易な英語で歓迎の辞を述べるその市長は、登壇するときの紹介者によれば名をイザベル・ククルカンというらしい。ククルカンという名字がルナシティで特にポピュラーなものでないならば、ビアンカ刑事の親類なのかもしれない。
高級な地のスーツをぴしりと着こなし、ぴんとした背筋の四〇代か五〇代に見える女性で、すらりと長い脚に、上背もあり、存在感は抜群だ。
「……さて、皆様既にご存じのこととは思いますが、我々が現在推進しております『アストラン』計画においては、ルナシティの更なる拡大を目指しております。この計画の目的は、月面資源・小惑星帯資源開発という、本シティのミッションの更なる進展は当然のことではありながら、その主眼は寧ろ、こうした困難なミッションに挑むわれわれルナシティ市民のコミュニティの拡充・発展にこそあります。我々はこの人工の大地にしっかりと足場を固め、コミュニティとして発展していくために、家族政策や自治政策を拡充していく所存です。人口の増大も、宇宙生まれの人間において達成したい、という野望を持っております。その際には、AIによる先進的な医学・生物学との連携も不可欠で、皆様のようなAI医学・生物学コミュニティとの有益な議論がこのICAMを起点にできることを、切に願う次第であります」
「おやおや、面白いことを言い始めたわね、あの人」
頬杖を突いて右の横目でイザベル・ククルカン氏の挨拶――というより演説を聴きながら、梓紗は少しとがった八重歯を見せてにやりと笑った。
「……宇宙生まれを増やしたい、か。国家でもないルナシティが国家のように振る舞い始める端緒なのかしらね。理事会メンバーの企業や国家としてはそんな目的は『アストラン計画』とやらには含んでいないと思うんだけど」
「確かに、妙ね」
一瞬、モノクルをぼおっと青緑色に光らせて、それから梓紗は興味深そうに微笑んだ。
「おや。アストラン、というのは、アステカ神話に登場する理想郷を指す言葉のようね。理想郷か……。どうもただの宇宙コロニー拡大計画とは少し違う思惑があるようね」
思惑――。
思えば、大生氏と端羽氏がそもそも「かぐや」に乗り合わせたのは、アストラン計画のRFP獲得のためであった。そして、胆澤氏はアストラン計画のせいでセキュリティガイドラインが甘くなっていると言い、ビアンカ刑事はムキになってそれを否定していた。
(この連続殺人事件――いや、そうと決まったわけではないが、少なくとも大生さん、司畑さんの殺人事件には、もっと巨大なものが関わっているんだろうか。一企業の内紛ではない、何かが……)
「妙な思惑か……これ以上事件が起らないといいけど」
「やあ、ここにいましたか。アズサ! ユズキ!」
急にはりのある声が背後から聞こえ、私は再びびくりとした。だが、梓紗の方は、正面からその人物が近づいてきているのをあらかじめ見ていたのか、落ち着いた顔で微笑む。
「あら、ビアンカ。あなたがAI医療に興味があるとは思わなかったわね」
ビアンカ・ククルカン刑事がそこに立っていた。そして、その隣には、先ほど壇上で挨拶していたイザベル・ククルカン市長その人がいる。
「もともと興味はなかったのですが、君――アズサの存在で最近急に興味がでてきたところです。紹介しましょう、イザベル・ククルカン。私の母です」
ぴしりとスーツを着こなした市長が、その着こなしとは対照的に如才ない笑顔を浮かべて微笑んでいる。
「イザベル・ククルカンです。どうか気軽にイザベルと呼んでね」
言われてみれば、ミルクをたっぷり入れた珈琲色の肌、金髪は娘と同じだ。
「ミズ・アズサ・ミナカミ、ドクター・ユズキ・シロイ。現在私の捜査に協力してくれています」
「――はじめまして、イザベル。私のこともアズサと呼んで。娘さんにはお世話になってるわ。ルナシティは素晴らしいところね。貢献できて光栄よ」
私が何か言う前に、梓紗が一歩進み出てイザベル市長の手を握っている。この物怖じしない態度は初対面の時から首尾一貫している。もともとの性格だったのか、事故が何か影響しているのか。
「素晴らしい――といってくださって光栄だわ。どうしてそう思ったの?」
ただの社交辞令ではだめなようだ。意外と突っ込んでくる人だな、とぼんやり考えていると、梓紗は真面目に答え始めた。
「人よ。私、おととい、倒れたことがあったんだけど。見ず知らずの人が一斉に駆けつけてくれたわ。地球の――特に都市部ではもう見られないことね」
「――それは、素晴らしいことだわ。素晴らしい人々がいるこのコミュニティを発展させていくことが我々の使命だと思っているの。ビアンカからあなたのことはよく聞いてるわ。その不屈の精神は我が市も見習いたい。まだ終わっていないとのことだけど、捜査がうまくいったら報告に来てね。ビアンカと一緒に。もちろんあなたもよ、ユズキ。ビアンカには安全なハッカー関係の捜査をお願いしていたのだけれど、物理的に現場に行く方が彼女の性に合っているみたい。引き続きお願いね」
「喜んで。ルナシティの優しさとフロンティア精神こそ、見習いたいわ」
「私も、よろこんで」
我々とイザベル市長は堅く握手をする。そこで、傍らの警官が耳打ちした。
「市長、例の特命事項の件ですが……」
よく見ると、ビアンカ刑事の部下のアルフォンソだ。市長は軽く頷き、市長は護衛と見える背広姿の数名と、警官ロボに伴われて去って行く。
そこで、ふと足を止めた。
「――そうそう、犯人は探偵を狙うものよ。気をつけて、慎重にね!」
言ってウィンクする。
「……母は君が気に入ったようですね、アズサ」
ビアンカ刑事が腕を組み、イザベル市長を見送りながら言う。
「……あなたは? お母さんと一緒にいなくていいの、ビアンカ?」
「私は護衛ではないので不要です」
梓紗の問いにビアンカ刑事はそうつぶやき、給仕ロボットが持ってきたワインを受け取り、ぐいっとあおった。
「随分といいのみっぷりね。お酒ってさぞいいものなんでしょうね。実質未成年のこの身体が厭わしいわ。あるいは、誰かさんがいなければ法的にはもう充分飲める年なんだけど」
なぜか私にウィンクする。かわいい笑顔だが、含むところがありそうで良い気分ではない。
「……やめておいたほうがいいですよ。酒が入っても、人生そのものが幸福でなければ愚痴しか出ません」
ビアンカ刑事は我々のテーブルの椅子に座り、長い脚を組んだ。
「――愚痴って、例えば?」
「母なんか典型です。酒が入ると愚痴と思い出話ばかりです。最初は珍しい話ですが、今や暗記できるほどです。楽しいものではない」
「イザベル市長は、幸福のように見えるけど。幸福、あるいは、明るい未来を構想している、というか」
ビアンカ刑事は大きなため息をつく。
「――ある意味では明るい未来の構想ですが、本当は敵愾心といったほうがいい。あるいは過去の恨みというか」
「恨み?」
私と梓紗はオウム返しに問う。世間話のつもりが、急に飛び出た不穏な単語だった。
「母は地球のメキシコの出身です。ククルカンという私の名字は、母が自分でつけたものでしてね……。当時、米国を始め先進国への移民はかなり難しい状況になっていましたが、一方で大量に人材を欲している領域がありました。それが宇宙開発です。何しろ通信ラグが大きいから遠隔操作は難しく、自律ロボットを投入すると言っても、故障したらどうにもならない……。人間を送り込むのが一番早かったんでしょう。ブラウンズビル、という街を知ってますか?」
梓紗のモノクルが青緑に光る。
「テキサス州南部の都市ね。メキシコ国境に隣接する、とある」
「そう。そこです。ブラウンズビルにはとある宇宙ベンチャーがロケット発射場を設けていましてね。二〇二〇年代後半。彼等は政府にかけあい、メキシコから流れてくる移民を自分たちが受け入れるから、特例を設けてくれと言った。そして、移民たちを訓練して宇宙に送り込むプロジェクトを始めた。母はその最初期のメンバーです。故郷に私と父を残し、単身で乗り込んだ」
ビアンカ刑事はぐい、と更にワインを飲む。
「――当時、米墨国境には長い壁が設けられていましてね……。ブラウンズビルに入り、その壁を越えることができたのは僥倖だと思っていたら、ある日訓練場の周りを見回したら、そこも高い壁に囲まれていて絶望した、と母はよく言っていました。そして、壁がないのは上――空、宇宙だけだったと」
しん、と、そのテーブルだけが静まりかえった。
ICAMのレセプションパーティの激しい喧噪の中で、私たちだけが、イザベル・ククルカンの見た高い壁と、抜けるようなテキサスの青空、その先の宇宙を幻視していた。
「その企業――今は『アドアストラ』と名前を変えていますが――と、NAL、星見重工と始めとするルナシティ理事会のメンバー企業、それにメンバー国を、母はあまり好いてはいません。彼女が目指しているのは、ルナシティの市民の、市民による市民のための行政なのです」
「それが、イザベルの目指す『アストラン計画』なのね」
「『アストラン』と命名したのも彼女です。ただ、市の行政府は理事会の権限の下にある。出資者なのだから当然なのですが、それが気に入らないらしい……困ったことです」
ビアンカ刑事は給仕を呼び、タコスとチキンブリトーを持ってこさせた。
「そう。ビアンカ。あなたはイザベルとは別の考えを持っているのね?」
「当たり前でしょう。権限からいっても、理事会にたてつくのは筋が通らない。ルナシティ当局によるMBO(経営陣による自社株買い取り)でも始めるなら別ですが、あんな莫大な額を、現在でも赤字のルナシティが単独で出せるわけがないんです……」
「でもお金さえあればそれも可能なのよね? 拡大計画はそのためでもあるんじゃないの?」
ビアンカはチキンブリトーをかじり、再びワインで流し込む。
「まあそうかもしれないですが。しかし気に入らないのはそこじゃあありません。地球生まれと宇宙生まれを差別する必要がどこにあります? 地球生まれではなく宇宙生まれを基本にしてルナシティの自治をやっていく、という方針には、全く必然性がないでしょう。最近の彼女は口を開けばコミュニティ、コミュニティとうるさいんですが、コミュニティは開かれたものでなければ……」
そこでビアンカ刑事は口を閉じる
「すみません。つまらない家庭内の愚痴でした。忘れていただければありがたいですが」
彼女は心の中のもやをふりはらうように、すっくと席を立つ。
「明日も事情聴取をしたいと思っています。ご予定は?」
すっかり梓紗を頼りにしている様子だ。
「私はまるまるあいてるわ! 柚希は……そうね? ICAMに参加するかしら」
「おそらく。そちらが本業なので」
「じゃあ私が雇ってあげようか? 御央見探偵事務所。うん、いい響き」
「『かぐや』では、AIの研究をすると言ってたけど?」
梓紗にはこういうところがある。その場の気分で発言するのだ。
「副業なんて今や珍しいことでもないじゃない? まあ考えといてよ」
「これは頼もしいですね。AI探偵というのは全く信頼できませんが、人間であるあなたがAIで強化されるなら別です。期待していますよ」
ビアンカ刑事は世辞なのか本心なのかよくわからない言葉を発し、ワイングラスを持ったままその場を立ち去っていく。
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