第4話 スマートフォン

翌日


「雷牙さん!起きて起きて!!」

「…な…なんだ?」


 冬吾が雷牙を叩き起こすと、ニュースを見るように急かした。


「こいつらは…」


 それは昨日、彼らを襲撃した赤ジャージ達の死亡ニュースだった…このとき雷牙達はまさか零司がやったとは思いもしなかった。


「雷牙さん、零司さんから緑喫茶集合って連絡が来てました」


 緑喫茶は近くにある、小さな個人店だ。雷牙は緑喫茶に向かった。


 ………


 雷牙が緑喫茶の扉を開ける。零司は先についていた。


「おはようさん」


 雷牙は零司の向かいに座る。零司は出所祝いだと言ってあるものを手渡す。 


「あ、冬吾の持っていた小型の…パソコン!?」

「いや、これはスマートフォンといって、うーん…そうだな、進化した携帯電話だ」


 簡単な使い方を教わり、値段に腰を抜かした。そして話しは次の話題になる。


「雷牙、冬吾の言っていたチームにあってほしいという話しだが…多分、奴ら、悪流紅蓮威と戦ってほしいって話だと思う。どう考えてるんだ?」

「あいつはいい奴だが、正直いきなり知らない奴らのために、知らない奴らと揉めるのもな」

「まぁ、そうだよな。でもよ」


 そのとき、一人の男が話を割って入ってきた


「あなた霧雨雷牙さんですよね?殺人犯の。人殺して飲むコーヒーはおいしーですかー!」


 スマホを向けながら煽ってくる。そいつを無視して零司は続ける


「こんな奴ばっかりだ。雷牙を信用してくれる奴はいまは俺くら「無視すんなよ!おい!おーい!!」」


 零司はうるさい男に喉輪をし、話を続ける。


「これから神道にリベンジするなら、仲間はたくさん必要だぜ?」

「…考えとくよ」


 うるさい男が喉輪から脱出し、また騒ぐ。


「お、お前終わったな!これ生放送だからな!人生しゅーりょゔぅ」


 零司は男の胸ぐらを掴み上げるとをし最大限の殺気をぶつけて言う。


「お前の人生をここで終わらせてやろうか?」


 男はあまりの恐怖に腰を抜かす。



「とりあえず、動画消そうか」

 すぐに動画を削除させ、男を追い払った。そのとき、零司のスマホから変わった音がする。


「冬吾から連絡だ、今日の夜8時、SPEARの連中があつまるらしい。アジトの場所、送っとくよ」

「お、おぅ…すげーな、スマホ、魔法みてぇだな」


 零司はこれから情報収集に行くといい店を後にした。まだ時間がある。雷牙は少し街を散策する事にした。


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