第58話
ひよりは痛みに顔を歪めながらも、強気な口調は変える事なく。
『馬鹿にしないでよ!あたしは、あんたがキスしてたような女とは違う!』
と、俺をその気にさせる言葉を吐き出した。
『へぇ………なら、試してみるか?』
『えっ……?』
そう呟いて、ひよりが戸惑いながら顔を上げた瞬間。
俺はその唇を塞いだ。
『んっ』
強引に押し当てて、舌でひよりの唇を割り裂いて、無理矢理舌を捩込んで。
ひよりの口内を激しく掻き回し、舌を絡め取る。
何度も角度を変えながら、逃げ惑う舌を執拗に追い掛けて、腕は逃げられない様に腰と後頭部を抑え付けて。
『んっ………んぅ……』
重なる唇から、ひよりの声が漏れる。
それだけで、俺の理性は吹き飛んだ。
唇を重ねたまま、ひよりの色白の足に手を這わせれば、ひよりの体がピクリと跳ね上がる。
裏股から内股に手を滑らせると、くすぐったいのか感じたのか、ひよりの体がビクビクと小さく震えて。
その間も執拗に舌を絡め取る俺と、甘い吐息を漏らすひより。
もう止められなかった。
重ねていた唇を離して、俺はひよりの真っ白な首筋に顔を埋めた。
そしてそこに舌を這わせながら、股に這わせていた手を、ひよりの中心に向かって移動させた時。
『………やめて……お願いだから………』
か細く震えた声が耳に届いた。
首筋に埋めていた顔を上げて、ひよりの顔を見遣る。
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