第48話
けど、彼は知らない。
あたしに隠された真の姿を(?)
実のところ、あたしはこう見えて(?)ザルなのだ。
いくら飲んでもアルコールを吸収しないとゆー素晴らしい体。
トイレに行けば、出した分だけ飲める。
それの繰り返しで、酔っ払うとゆー事を知らない。
だから飲み会なんかも会費負けした事なくて。
それを知ってる由香里が、勇介クンの言葉にピクリと反応して、バッとあたしを見た。
そして何やらスマホをピコピコといじって、直後にあたしのスマホがチロリンと鳴った。
『お願いだからあんまり飲まないで!(∋_∈)』
と、懇願するLINEトーク。
けど残念。
お酒好きなあたしは遠慮するなと言われたら、遠慮しない人。
だから、
『やだ。飲む。でも高くついたらあたしもお金出すよ!(b^ー°)』
と返信。
LINEを確認してる由香里をチラリと見遣れば、申し訳なさ気に手を合わせながらウィンクしてる。
そんな由香里に微笑み返すと、隣の壱星クンがあたしの顔を覗き込んで。
『2人して何コソコソしてんの?まさか飲むだけ飲んでバックレる相談か?』
と、険しい顔で問い掛けてくる。
『ちがうよぉ。何でもないから気にしないで』
と笑顔で誤魔化そうとしてみるけど、疑いの眼差しを向ける壱星クン。
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