第45話

スタバからずっと仏頂面だった壱星クンも笑顔を見せる様になって、少しずつだけど互いに心を許し始めてる事に気付いた。




そんなあたし達とは打って変わって、由香里と勇介クンはハタから見たら恋人同士かってくらい仲良しこよしだ。




でも今は賭けに負けた事に、仲良く撃沈してる。









お腹も空いたし、少し遅いランチにしようとゆー事になり、パークの中に数店舗ある食べ物屋さんの中からハンバーグ専門店をチョイスしたあたし達。




若い男の子はやっぱり食べ盛りで、600gのハンバーグにライス大盛りを頼んで、ペロッとたいらげてる。




あたしと由香里も300gにトーストセットをたいらげて、次はカラオケしようとゆー事に決定。




ボーリングは散々だったけど、カラオケなら得意だぞ~と意気込むあたしに壱星クンは、




『なら点数で賭けるか?今度は晩飯』




と、怪しげな笑みを浮かべる。




むむっ。この顔、カラオケにも自信ありと見た。




いるんだよね~、何やらせても完璧な人って。




ルックスも抜群、スポーツ万能、カラオケまで得意と来たら非の打ち所がないじゃん。




憎ったらしいったらありゃしない。




1人で内心ブチブチ文句言ってるあたしを余所に、勇介クンがカラオケの受付を済ませて、ドリンクバーのグラスを受け取って、いざ勝負。




80点以下を5回出した2人が晩ご飯を奢る事になり、あたしは意気揚揚としながら得意な歌をセットする。

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