まさかの展開 「女引っかけに行こうぜ」
第30話
アパートを出て右手に位置するコンビニが目に入った瞬間、俺は財布の中身が寂しげになってた事を思い出す。
(金おろしてから行くか)
腕時計を確認すると、約束の10分前だった。
まぁ、勇介なんかちょっとくらい待たせたってどうって事ねぇ。
そう思いながらコンビニに向かう。
そしてATMで預金残高を確認する。
まだまだ余裕はある事を確認して安堵しながら、数枚の諭吉を財布に仕舞って店を出た。
一口で言えば、昔から裕福だった我が家。
仕事柄、親父は知人も多くて、親戚も顔や名前を覚えるのが面倒な程大勢いる。
だからガキの頃からお年玉や小遣いなんかがガッポリ貰えて。
意外や意外、貯金は結構ある。
このままだと、贅沢しなければ後2年くらいは余裕でやっていけるはず。
でも貯金だっていずれは底が見えて来る。
焦る必要はねぇけど、そのうちバイトでも始めなきゃならねぇ。
でも、家賃光熱費の心配がいらねぇってのは救いだ。
俺が少しでも可愛いげがある奴だったら、兄貴に悪いから早くバイトしなきゃとか思うんだろうが、あいにく俺にそんな考えは毛頭なくて。
俺が欲しいのは、あくまで生活費と遊ぶ金。
俺も一応、健全な年頃の男だ。
毎日とは言わねぇけど、仲間と飲み歩いたり。(未成年の飲酒、喫煙は法律で禁止されています)
大学が始まれば今以上に輪が広がって、飲み会や合コンなんかも増えるだろう。
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