第2話

外観は真っ白で、室内も真っ白。




10畳のリビングにはロフトが付いていて、ベッドスペースはここで決まり。




6畳のダイニングと4畳半のキッチン。




バス、トイレは別。




備え付けの収納スペースも豊富で、リビングには壁の一面がまるまるウォークインクローゼット。




角部屋だから日当たりも最高。




とにかく、あたしの理想の部屋そのものだ。




1階は駐車スペースになってて、2階と3階に各3部屋ずつ。




多分、ひと部屋ひと部屋を広くゆったりとした造りにしたかったのだろう。




外観は割と大きいのに、各フロアに3部屋しかない事に驚いた。




これで家賃6万って、どうなの?




安いのか、高いのか、相場が分からないあたしは、『きっと安いはず』と自分なりに結論を出した。




あたしはもともと白とか淡い色が好きで、実家で使っていた家具や小物も全部白と淡いピンクで統一してたから、この部屋にもピッタリ合う。




だから新しい家具はほとんど買わずに、全部実家から持って来た。




家具の配置は業者さんに頼んで完璧にしてもらったから、後は生活雑貨や小物、服なんかを整理するだけ。




そして再び気合いを入れて黙々と整理する事3時間。




漸くキリが着いた頃には、時計の針は20時を回っていた。




疲れた体を思いっ切り伸ばして一息ついた途端、お腹の虫が怒っているかと思う程に盛大に鳴いたりして。

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