現在

第28話

___________








それから、本当に佐々木さんは私の傍にいてくれた。





どんなに私が泣いても


どんなに私が立ち直れなくても


どんなに私が思い出しても




ただ何も言わず、私の傍にいてくれた。






‟何で、そこまでしてくれるんですか。”







何度となく吐き出した言葉。



私が、


その言葉に何を託して、何を期待したのかは、


今となってもわからない。



(というより、)



わかる覚悟を持ち合わせていない。


(…まだ)




それに、


決まって返ってくるのは




”俺は、お前の教育係だからな。”




という言葉。




その言葉が返ってくる度、感じる


(少しの安堵 と 少しの落胆…)




それ以外の答えが返ってきても




(…何も答えられないのに。)

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