第26話

(・・・・は。)




溢れそうになった涙が一気にひっこんだ。



(なに、それ。)




「・・・・・・ふふっ、ははは‼」


 



「おい、何笑ってるんだよ。」



そういう佐々木さんも珍しく声をあげて笑ってた。




 

「や、だって。それ…とんでもない発言ですよ!佐々木さんだからぎりセーフですけど。」




「・・うっせ。冗談だろ、笑いすぎだから。」


(あ。)


(ちょっと、顔赤い。)




そう言って、でこぴんしてきた手が、


 

 

「・・ま、お前がセーフなら冗談じゃなくていいけど。」




頭に移動して、ポンポンとなで離れていった。


 

 

この穏やかな時間がすごく心地いい。


(ありがたい、な。)

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