第24話
______________
「っと…」
近くで誰かの息遣いがして顔を上げると。
キュッと蛇口を捻る音がするのと同時に
「・・大丈夫か、宮坂。」
(どれくらいそうしていたんだろう。)
煙草を買いに行った佐々木さんは戻っていて。
手に持っていたお皿はすでに綺麗になっていた。
「・・・あ、すみません。」
慌ててお皿を直そうとすると、グイッと肩を掴まれ、佐々木さんの方を向かされた。
そして、
佐々木さんが私の頭に手を添え、親指で頬を拭った。
「・・濡れてたから。」
そう言って私の頭を胸に押し付け、
「・・・大丈夫、じゃ、ねーよな。」
ポンポンと一定のリズムで頭を撫でてくれる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます