第4話 お買い物

 アビーさんに町の北側にお店が多いと聞いたので北側へ行く。

 宿屋から10分ぐらいで着いた。

 露店が並んでいたり建物が並んでいたりすごく賑わっている。




 まずは..!屋台に行くことにした!お昼食べそこねてるからね。

 串焼き屋さんがやってるランチボックスを買うことにした。

 お昼の時間が過ぎてるから安くなっていた。

 ランチボックスはお肉が3つ付いてる串焼きと蒸かし芋とパンが入っていた。

 この世界での初ご飯はシンプルな味付けで私好みだった。




 腹ごしらえも終わり買い物スタート。

 最初は、荷物を入れられる袋かバッグ系を見に行く。

 良さそうなショルダーバッグを見つけた。

 革製(もしかして魔物製?)もあったけど自分の収納バッグがいつかレベルアップして容量が増えると信じて麻っぽいショルダーバッグにした。

 大きさは2リットルのペットボトルを横にして3本ぐらい入るサイズぐらい。値段は8000イエン。

 肩紐は長さ調整をしてくれるようで測って貰う。

 10分ぐらいで出来るようなので、隣の店を見てから戻ってくると伝えた。

 木札を貰い隣の店へ。


 その隣の店はタオルのような物が売っている。

 店に入って聞いてみると、タオルと下着の店だった。織物店かな?


 タオルは800イエンなので2枚買うことにした。

 下着はさらしとふんどしだった。

 生理用品の綿も売っていた。

 今は辞めてどちらもショップアプリで日本にいた時の物を買おうと思う。

 無かったらまたここに買いに来ればいい。

 ここでは取り急ぎタオルのみの購入になった。

 タオルと言ってはいるがどう見ても手ぬぐいだ。

 ふんどしやさらし同様に織ってある。


 バッグの店へ戻りショルダーバッグを受け取る。

 買ってたタオルを入れて、次のお店へ。


 次は、中古の洋服屋を数件見て回った。

 中古でも高く、7000イエンのキレイめなトップスを1着買った。

 ボトムスは安いもので12000イエン。ロングスカートは8000イエン。

 今は諦めてこの世界に来た時に履いてたブラックデニムだけで我慢する事にした。

 お金が増えたらまた買いに来よう。

 上下揃える場合は中古で約2万かかる事を覚えておこう。


 雑貨屋へ向かう途中の露店で木工製品を扱うお店があったので見ていく。

 洗面器とコップと歯ブラシとヘアブラシは売っている。

 雑貨屋を見てから決めようと値段も聞いておく。


 そして雑貨屋へ到着した。

 洗面器とコップと歯ブラシやヘアブラシはさっきの露店の方が安かったのでそちらで買うことにして、他の必要な物を見ていく。

 水筒は革製と竹筒があったが、革製は高級品だった。

 ロビーから部屋に持っていくぐらいしか使わないので竹筒にした。

 石鹸コーナーがあり複数の種類の固形石鹸と粉石鹸がある。

 少し高いが香り付きの物もあるみたい。

 何がどう違うのか店員さんに聞いて洗濯用固形石鹸と歯磨き用粉石鹸を買うことにした。

 髪の毛と体は固形石鹸で髪の毛用や、からだ用のように分かれていない。全身これ1つ。

 香りの無いシンプルな物を選んだ。

 ヘアトリートメントの様な物は無く油を勧められたがそれは辞めた。




 木工製品の露店へ戻り洗面器とコップと歯ブラシとヘアブラシを買い、町での買い物を終わりにした。


 時間を確認すると、16時ぐらいだったので一度宿に戻ってアプリのショップを見てみようと思う。




 宿に戻ると、スライム達がピョコピョコしている。

 襲ってくる気配は無かったけど戸惑う。


「え?スライム‥!?」


 でっかい独り言を言うと奥からアビーさんが来た。

 スライム達はアビーさんに寄っていく。


「ああ、スライム達が掃除してたのよ。」


 どうやらスライム達は人に懐くから襲わないし、生きているもの以外はなんでも食べるらしい。

 昼営業と夜営業の間の時間に放しているそう。

(スライム掃除機みたいな?)

 トイレとかの下水タンクにいる子達ではなく部屋用らしい。一応分けているそう。

 この宿では8匹飼っているそう。下水用が5匹、部屋用が3匹らしい。

 思いがけず出会った魔物?だったがびっくりはしたけど可愛かった。リンゴぐらいの大きさの子たちがピョコピョコしてるんだもん。


 1時間後にお風呂の予約をし部屋へ。




 部屋へ戻り、□ショップ□を確認する。


□ショップ□

常時購入枠:0/5枠

特別購入チケット0枚


 買いたい物は下着。検索してみる。

 カタログの様にズラーッと表示される。

 上下セットの下着を選ぶと、

【常時購入枠に設定しますか? はい/いいえ】

 はいを選び設定した。

 設定は出来たので購入する。

【お金が足りません。入金して下さい】

 そうね。入金しなきゃ買えないよね。と入金画面を探し、手にお金を持った状態で入金を選ぶと入金できた。

 もちろんスムーズに入金出来ないでもたもたしていろいろやってたが。念じたり硬化を擦ってみたり。

 そして無事入金をし、購入した。

【初購入!特別購入チケットを1枚獲得しました】

 特別購入チケットというのを貰えたのでそれを選ぶと常時購入品以外の商品を購入することができます。と書いてある。

 頻繁に買わない必要な物があればこれを使えばいいみたいだ。

 まだ思いつかないから必要なときまで取っておくことにした。


 無事に買いたい物は買えた。


 


 予約していたお風呂へ向かう。

 お風呂後に洗濯もしようと思う。


 お風呂は浴槽とかはなく端に水瓶がドンと置いてある。それだけだ。

 風呂場のスペースとしては3畳か4畳ぐらいある。

 そしてなんと!水瓶の中はお湯だった!

 魔道具でお湯が使ってもすぐに満たされる。


 そして体や髪を洗ってから気付いたんだけど、ドライヤーが無い。

 ロングヘアーだから自然乾燥は大分キツイ。

 そしてトリートメントも無いから、髪の毛が絡まり鳥の巣のようになっている。

 ヘアブラシでゆっくり梳かせたけど、かなり大変だった。

 できるだけタオルで拭いたけどどうしよう?

 とりあえずそのまま?


 洗濯場も風呂場のように水瓶がドンと置いてある。

 10畳ぐらいの広さで水瓶が2つ離して置いてある。

 中は水だった。

 洗う量も少ないので洗面器で大丈夫だった。



 受付にロープを借りに行くと、

「風魔法使えないの?髪の毛ビショビショじゃない」


「風魔法使えなくて‥」

(魔法あるの!?)


「ヘアブラシに付与魔法も付けてないの?」


「付けて無くて‥」

(ブラシに付与魔法!?)


「風邪引いちゃうから付与魔法付けてるブラシ貸すわ。夕飯の時に返してもらえれば大丈夫だから」


「ありがとうございます。付与魔法ってどこで付けられるんですか?」


「これは生活魔法だから役場の住民課の生活魔法受付で出来るわよ!だいたい銀貨1枚ぐらいだったかしら?」


「明日にでも行ってみます。ありがとうございます!」

 

 部屋へ戻り、洗濯を乾して付与魔法付きブラシで髪を梳かす。

 スイッチを押すと温風が出る。ドライヤーだ。


 無事に乾かせて、そろそろ夕飯だ。

 昼間にカレーの匂いしてたからカレーかな?

 食文化どんな感じなんだろう?

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