第3話 町に行く

 アプリの確認をし、現金もゲット出来たので町に行くことにした。


 町の入口へ行くと、入口に門番が居る。

 ドキドキしながら声をかける。

「町の入口はここであっていますか?」

「おお。この町に来るのは初めてか?ここは魔道具で有名なイチノセタウンだ。身分証はあるか?無いなら通行料は銅貨5枚だよ」


 通行料を払い町へ入る。

(おお!なんかファンタジーっぽい!)

 まずは宿屋を探さないとと町を歩く。


 歩いているとカレーの香りがしたのでその匂いを辿っていくと宿屋を見つけた。

(シュンカシュウトウ?まさか、日本人がやってる宿か!?)

 扉を開けるとそこには…!

 日本人らしき人は居なかった。

 夫婦でやっている宿屋で名前を聞いたら、旦那さんのアーロンさん奥さんのアビーさん。

 名前も日本人ではなかった。


「いきなり名前を聞いてしまってすみません。知り合いかと勘違いしてしまいました。今日は空きがありますか?」


「そうなの?そんなに似てたのね。部屋は空いてるわよ。1泊5000イエンで食事つけるならプラス1000イエンよ」


「食事付きで1泊お願いします。連泊したい場合はその時に伝えれば大丈夫ですか?」


「朝のチェックアウト前までなら大丈夫よ」


「分かりました。よろしくお願いします!」


 代金を払い宿の説明を聞く。

 チェックアウトは11時。

 夕飯は食堂(ロビー)で19時。

 飲水はロビーに置いているからコップや水筒などで部屋に持っていって良い。

 トイレは共用トイレで使用後は柄杓で水を流す。

 お風呂は時間での予約制で予約すれば利用可能で追加料金は無い。

 男性用と女性用があり、女性用は日にもよるが空いているそう。

 洗濯する場合はお風呂の隣の部屋にある洗濯場を貸してくれて、干すのは自分の部屋で、ロープの貸し出しもあるようで、部屋にロープをかける所がある。

 部屋で洗濯した場合は水はトイレに流す。

 連泊をする場合は朝ゴミ箱を部屋の前に置いておく。

 自分で捨てる場合はトイレ横にダストシュートがあるそう。

 下水やゴミはスライム処理らしく水を流しすぎると処理ができない場合があるらしく節水するよう言われた。

(スライム居るんだ!スライムでのゴミ処理は漫画で見たことあるけど、本当に居るんだ!)



 説明が終わりトイレや洗濯場を確認して部屋へ行く。

 奥からお風呂場、洗濯場、トイレ、ダストシュートと並んでいた。

 部屋は2階。

 トイレはボットントイレでペーパーは無く、葉っぱが置いてあった。

 お風呂場と洗濯場は除いたら水瓶と柄杓が置いてある。

 洗面器やタライの様なものは置いてないので自分で持っていく必要があるようだ。

 無事宿まで決まったが買い出し等もしないと。

 買い出しに行く前に麻雀でお金を稼ごうプレイチケット2枚あったはず!




□麻雀□

アプリ内所持金0イエン・プレイチケット2枚


 今回もサクッと3人麻雀東風戦にする。

 1000点でもあがりたい。連泊したいから宿代も稼ぎたい。

【13200イエン獲得しました】

【12200イエン獲得しました】

【3回勝利達成!プレイチケット1枚獲得しました】

(なんとか勝てた!生活かかってる麻雀の緊張感ヤバい..!)

 もう1プレイするか悩んだが、予備に取っておきたいと思い全額両替し、買い物の準備をする。


 今何が必要か考えた。

・洗面器かタライ

・タオル

・洗濯洗剤

・ボディーソープやシャンプー類

・下着

・洋服

・靴下

・歯ブラシ&歯磨き粉

・ヘアブラシ

・コップ&水筒

・買ったものを入れる袋

 これぐらいかな?



(まあ、とりあえず、買い物に出発〜!)



 受付に行き、アビーさんにお店の情報を聞いてみる。

 雑貨屋と下着屋と服屋に行けば揃うそう。ここから北側らしい。



 緊張の異世界ショッピング。ドキドキ。




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