第20話
「確かに私は足が遅いから、手を繋いで走らないと私だけ遅刻しちゃうもんね……。ありがとう」
「どーいたしまして、だ。よしじゃあ出発するぞ」
「うん!」
元気よく頷いたけど、いざ一緒に走り出すと優の方が足が速くて無理矢理動かされた私はこけそうになった。
「わ、やばい、こけそう!!」
思わず悲鳴を上げると、「ごめん!」と優はすぐに振り返ってスピードを落としてくれた。また、私の足元をちらちらと確認しながら下りる。
「頑張れあかりん!」
「りょーかい、すぐるん!」
あかりんとすぐるん。我ながらセンスあると思う。グッジョブ六歳の私。
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