第8話 魔法革命だよ
やっほい。ロウです。魔法の練習が進化したんだよ。
今までは母ちゃんがいるときは空間系と情報系の魔法しか練習できなかったんだ。どっちも見えないからね。他にやるとしても風くらいかな? だけど部屋の中で変な風が吹いていたら、気づかれるかもしれないからあまりやってないけどね。
だから生活魔法の練習は母ちゃんがいないときだけ。風と光と闇は練習しやすいんだけど他はやりずらいんだよね。特に火はあぶないんだよ。それに水と土は物がでてくるから、作っては収納してを繰り返してたんだよ。練習にはなったけど面倒だったんだよね。
そこで気づいたんだ、最初から
今はもう魔法練習用の箱を用意して、いつでも練習できるようになりました。今まで、特に水は面倒であまりやってなかったんだよね。でも気付いたんだお風呂とか入りたいなら水はたくさんあったほうがいいよね。まだ、クリーンが使えないから特に大事だよね。
貴族はお風呂に入れるだろうけど、平民が入れなかった場合は、周りにばれないように野営の時に、大きなタルをお風呂にして入るしかないんだよね。そのうち温泉も見つけたいけど、簡単には見つからないよなぁ。温泉を見つけて湯を収納しておけば、旅をしながら温泉が楽しめるのにね。
つまり、温泉が見つからないうちは大量の水がないと冒険者になって旅をする時に困るんです。だから水用の箱というか大容量の水保管タンクみたいのを
……はい。暴走してました。早すぎだよね準備が。冒険者って異世界テンプレだと十五歳かな? 今から十四年も水保管とかしたら使い切れないよね。邪魔だよね。他の物も収納したいよね。
まあ、無駄ではなかったよ。魔力感知がレベルアップしたんです。これがすごかった。今まで上手くいってなかった原因が分かりました。目から鱗だったよ。
魔法を発動するときの魔力を、レベルアップした魔力感知で観察してみたら、魔力の属性を変換してから魔法を発動してたみたいなんだ。魔力感知って大事なんだね。今までは区別がついていなかったからね。今までの魔力感知はモノクロの世界、今はいろんな色があるカラーの世界って感じだ。
そこで魔法の発動イメージを変えてみたんだ。今までは、魔力を使って火よ出ろという感じだった。それを、魔力を火属性に変換し、火属性の魔力を使って火よ出ろという感じに変えた。これでだいぶ良くなったんだ。
だけど、やっぱり属性との相性みたいなのがあるみたい。空間属性は相性がいいみたいで変換が得意だったんだ。情報系は無属性みたいだから変換しなくていいみたい。他の六属性が苦手だったんだ。
だから、重点的に魔力の属性変換の練習を始めたんだ。無属性魔力を火属性魔力に変換したりするんだ。だけど、属性変化をした魔力がもったいなかったんだよね。属性変化させた魔力で魔法発動していたらいつも通りだし、集中して練習できなくなるよね。
そこで登場するのが我が相棒の
そうやってできたのが属性別魔力庫です。属性変化前の無属性と属性変化後の火水風土光闇と空間の合計八種類の魔力庫だ。
この属性別魔力庫の魔力を使うと属性変換済みなので魔法の発動が半分終わってるようなもの。だから、楽に素早く魔法が使えるんです。素晴らしい! 今後、冒険者になって実際に戦うときに、魔法の発動速度は超重要だよね。
さらに素晴らしいことに、魔力が収納できるってことは周囲にある魔力もエリアオート収納ができるんです。もう深呼吸で魔力回復を促進する必要がないんです。真の魔力使い放題時代の幕開けです。
まあ、体の最大魔力量と魔力操作を鍛えて一度に使える魔力量を成長させていかないとダメだけどね。その体の最大魔力量の成長についても魔力の回復が一瞬なので一日で10とか増えるようになった。
魔力操作の方が問題だね。前回は同時にレベルアップしてたけど、今回は魔力感知だけレベルアップしてたから今までのやり方だとダメなのかもしれない。
なのでここは前世の記憶でどうにかしよう。テンプレだと魔力を体の中でぐるぐる速く回したり、あとは魔力を圧縮したり、魔力を二つに分割してバラバラに操作したり。いろいろ思いつく限りの方法を全部試してみよう。
ちなみにテンプレだと魔力を体の中で回したりすると肉体強化魔法とか覚えるんだけど、この世界ではどうだろう。まだまだ試してないことがいっぱいあるな。燃えてきたぜ!
僕の魔法研究はまだまだこれからだ!
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