第6話 僕は悪い子じゃないよ
こんにちは。いたずらっ子のロウだよ。
まあ、誰にも気付かれないタイプのいたずらなんだけどね。
あれから、情報系の魔法を頑張ってたんだけど。同じことをずっとやってると、だんだん飽きてきたんだよね。だからちょっと遊び始めちゃったんだよ。
今回のターゲットは母ちゃんです。抱っこしてくれている間に、情報閲覧発動。情報
【名前】ローナ・マザー
【レベル】67
【ジョブ】農民LV67
はい。ローナなのでレベルを
母ちゃんはあまり僕から離れないし、いきなり家事とか農業とかしてる時にさわりに来て情報閲覧する人はいないだろうからね。逆に父ちゃんは何かの集まりに行ったり、酒を飲んで帰ってきたりするので、いつ出かけるのかわからないのでいたずらはやめている。
いたずらしてて気付いたんだけど。ジョブやレベルは存在しないものには変えられないっぽいんだ。逆に言えば手当たり次第に試して変わったら、存在するってことになるんだ。
そこで、次のターゲットのレオン
【名前】レオン・ライオン
【レベル】999
【ジョブ】騎士LV100
つよそ~。最強だね、レオン
ここで残念なお知らせです。忍者ありませんでした! ジョブに忍者ないって、悲しいね。つまり忍術もなさそうだね。
こうしてると情報
今警戒してるのは教会の司祭とかの人なんだけど、そういう人って浄化とか異常の解除とかできそうじゃない? このままだと情報
なので頑張りました! 今まではステータス画面の上に透明な板を置いて、そこに変更した情報を書き込んでるイメージだったんだ。新しい方法はステータス画面の上にフィルムを気泡が入らないように張り付けて念入りに接着剤ではがれないようにガチガチに固める方法。
この方法だとステータス・オープンで見ても情報が変わってるから、自分も本当のステータスが確認できないんだよね。それに、一度貼り付けたら一日経って効果が消えるまで、自分でも情報を変更できなくなるんだ。だから、ミスったら直すのに一日待たないといけないんだよね。
逆に利点は情報を張り付けるときだけ情報術師にしておけばいいんだ。張り付いてるから維持費として魔力は消費するけど、情報術師を他のジョブに変更しても問題ないんだ。それで気付いたんだけど、維持費の魔力を遮断できるようになれば、自分の好きなタイミングで解除できるようにならないかと思って今は練習中だ。
ちなみに、魔力を全部使いきって息を止めてもダメだった。呼吸以外に体にふれてる空気から少量の魔力を吸収しているみたいで、魔法が解除されるより先に息が苦しくなって無理だった。魔力操作を鍛えて自分のまわりにある魔力を操作して遠ざけて吸収できなくするくらいなら、維持費の魔力を遮断するほうが簡単だと思うんだよね。
実は警戒してるっていったけどここに教会があるのか知らないんだけどね。赤ちゃんだから仕方ないね。まだ一度も家の外に出たことないんだもの。分からないって不安になるよね。
現在のステータスはこちらです。ステータス・オープン。
【名前】ロウ
【レベル】2
【ジョブ】情報術師LV3
【称号】未設定
【加護】なし
【スキル】魔力感知LV2、魔力操作LV2、暗示LV1
【魔法】
ここまでやれば大丈夫だと思うから。これからは周辺の情報収集のために言葉を覚えるのを頑張っていこうかな。ほぼ毎日、レオン
えっ。暗示スキルの話しなきゃダメ? 気になる?
情報
でも、悪い事できそうなスキルなんだよね。知られたらヤバイかな。大人になっても隠すかもしれない。今は言葉がわからないし、うまくしゃべれないから自分にしか効果ないけど、そのうちいろいろできそうだよね。
一度スキルを覚えちゃったらたぶんなくならないし、どうせ隠すなら開き直って有効的に使おうかな。魔法の練習にも使えるし、赤ちゃんらしく子供らしく生活するためにも使おうかな。たまに、恥ずかしかったりして、赤ちゃんらしい行動ができないんだよね。気合が必要。赤ちゃんも大変です。
でも夜泣きはやめておこうかな、赤ちゃんらしいけど、夜に泣いて寝ている親を起こすとか前世の記憶持ってると遠慮しちゃうよね。これもある意味親孝行かな?
こんな親思いの僕って良い子じゃない?
えっ! いたずら? あれは誰にも知られてないからノーカンだよ。
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