第81話
朝になる。
必ず朝はやってくる。
そして、サラをお迎えに斎場の方もやってくる。
朝ご飯はたべられなかった。
Iさん夫婦が斎場の方と玄関で話してる間に、私はサラにお別れをする。
『サラ、またね。』
サラに触れる。
そして、Iさん夫婦がサラの棺を持ち玄関の方に行く。
『Yちゃん?』
『私はこっちにいます。お別れはもうしました。2人で…サンくんも一緒にお別れしてあげてください。』
『うん。分かった。』
私は座ったまま動かない。
玄関の方からは『お願いします。』『お預かり致します。』と声が聞こえてくる。
もう、サラを見れない。
もう、サラに触れない。
寂しい。
寂しい。
ララに会いたい。
それから数十分後。
私はIさん夫婦に泊めてくれたお礼し、ララがいる病院に向かう。
ララ。
ララ。
サラが行っちゃったよ。
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