第64話

ララとは色んな所に行った。




海、山、お祭り、ペット可の旅館、お花見。




花火大会も遠目で見たっけ。





ララの服もたくさんあった。




キャラ物、果物系、スポーツ系、浴衣や着物系も買ってた。

どれも似合ってたよ。ララ。




2歳になった頃、朝起きてるとララの目がおかしい。




左目だけ、開けづらそうだった。




すぐに準備して、免許はあったが、車はレンタカーだ。



レンタカーはペット禁止なので、タクシーで。




その日は目薬だけを貰って帰宅。

目薬は朝晩にと言われていた。



朝の分は病院でしてもらった。



目薬をしても、治らなかった場合のみまた受診って感じだったが


目薬をしてから翌日には良くなっていた。



良くなってからも2〜3日は続けてと言われていたので、そこは続けた。




私がララに目薬をする時も、大人しくさせてくれた。




ララの背後に私が座るようにして、足でララが逃げないように軽く固定して



左目瞼を後から上に引っ張り、目薬をさす。




『ララ、頑張ったね。偉いね。よしよし。』





たくさん撫でた後、ボーロをあげる。





この日はあまり動かないように、家の中でまったりと過ごした。





ララが生きていた中で目薬をさしたのはこの時だけだった。




ララは目薬が怖くなかったのかな?




私は私に目薬がさせません。

怖いです。




ですが、アイボンなので瞳を洗うのは平気です。





何も答えられない愛犬に無理矢理、色んな事をしてきました。




予防注射、狂犬病注射、フィラリアの薬、目薬、玉薬、爪切り、肛門腺絞り、足裏カット、歯磨き、毛玉カット……と色々。




それでも、ララが吠える事、嫌がる仕草は、歳を取ってからはたまに見ましたが、若い頃は見たことがないです。





飲むお薬系は、若い頃はそのまま食べてくれました。



それでも、ララが生きていく中ではしなきゃならない事ばかりです。



なので、今になって更に思います。





本当に手が掛からない子でした。

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