ハイファンタジーの終わり方
まだ本格的な書く話をしていないのに、いきなり終わり方の話です!
とはいえ、着地を意識して書くのは結構重要なはずなので。
さて、ハイファンタジー執筆のゴールをどこに置くかにもよりますが、いったん、『賞に応募して評価される』ということを目指す前提としてみます。
ウェブ小説主体でしたら、ボリュームの考え方は変わってくると思います。
▼ボリュームについて
対象となるラノベ、ライト文芸、児童文学の賞で考えると、文字数制限では8万字〜12万字とかが多い気がします。
それに、『規定の原稿におさめると、以外とかさばる』ので、8万字で終わらせるくらいでいいと思います。
すると、結構タイトであり、以外とあんまり書けるボリュームがありませんね。
そのため一冊め、一作めではすべてを書き切ることができない、という前提で挑んだ方がよいはずです。
▼一作めの着地
ボリュームの問題がある中で、『一作め』としてどこで終わらせるかも重要です。
『続編の広がりもありつつ、いったんの解決となる着地』を見定めるのがベストです。
(たいてい、シリーズ化を前提に評価されるので)
したがって、『世界観の雰囲気や本質を味あわせつつの、当座的なゴール』を設定する感じがよいと思います。これが絶妙な調整がいるところです。
(あ、ちょっと技巧的な話になってきた、、)
▼クライマックスとコンフリクト
僕の思う、ハイファンタジーのゴールとは、
『コンフリクトの統合』です。
※コンフリクト=競合、葛藤、相剋です
もちろん違う書き方もあると思いますが、僕の場合はたいがい、このコンフリクト方式がハイファンタジーにフィットしやすいかなー、と思っています。
このコンフリクトの話はあらためてしますが、エッセンスだけ書きますと、、
『キャラクター内面のコンフリクト』
一人の中で矛盾、破綻しているところです。
例えば、アグレッシブだが暴力的になりやすいところを気に病んでいる人。
職業だと、優しすぎる殺し屋、コミュ障の交渉人、など。
コツとしては、『長所と短所が裏表の人格』を描くと、やりやすいと思います。
『キャラクター同士のコンフリクト』
主人公と、それを取り巻く人々のミッションがぶつかることで生じる相剋や軋轢です。
『世界とのコンフリクト』
個人と使命の相剋と軋轢。
役人なのに犯罪者を守るとか。
海が嫌いなのに船旅をするとか。
暗いのが嫌いなのに、世界が真っ暗だとか。
『統合』
これらのコンフリクトの両端を統合し、
『A-B=0』だったものを、
『A*B=X』にします。
このXが作品のテーマであり、鍵になってきます。
なお、物語における統合とは、ある意味でバランスを見つけるってことであり、『妥協』『発想転換』『変化』などいろいろあると思います。人生のように、、
『元気キャラだが短気→元気キャラで優しい』になった!とか。これも統合というか、自己理解と進歩です!
もう書いちゃいましたが、これが大規模なファンタジードラマの、ほぼほぼ核心になっていると思います。『コンフリクトの統合』についていずれ詳述するので、これについてぜひ、どういうことかと、想像してみていただけると嬉しいです。
という感じで、ハイファンタジー作品の着地というところを整理してみました。
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