第79話
「、、あの、これは」
あたしがそれぞれにご飯を渡すと金髪が言いにくそうに声を出した
「何?文句?」
「、、、いえ、」
彼が言わんとすることは分かる
出したご飯に苦言を強いたいのだろう
だってあたしが出したものは、
お椀いっぱいの茶ずけ
客人が来たときにこれは出してはいけない食べ物である
客人に出す茶ずけの意味は「これを食べたらさっさと帰れ」
だから、客人に出すのはタブーとされている
しかし、あたしの事情も察してほしい
一人暮らしで大人数が来るのが分かっていたら、あたしだってまともなものを出す
しかし、こいつらは何のアポも無しにここに来たわけだからこうなるのは自然なことでは無いのだろうか
寧ろ、何かしらもてなそうとしたあたしを褒めてほしいくらいだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます