第10話

「何をしたら匿ってくれる?」




『何をしても匿うつもりはありません』




古本さんから顔を背けて、聞かないですよオーラを出す




「、、じゃあ、その本を貸し出して」




何を思ったのか、私が持ってる本の貸し出しを要求してきた




『いいですけど、読むんですか?』




「こう見えて本は好きなんだよ。テストも高得点取るから補習の必要もないくらいには頭もいい」




意外すぎる




ん?じゃあなんで




『梅本先生に追いかけられたのは?』




「出席日数が足りないから」




それで補習が必要なのね




『出席すればいいのに』




「朝が苦手なんだよ」




それはそれは大変だこと




「まぁ、いいからその本貸し出して」




『はいはい』




特に目的もなく、純粋に本を借りたいみたいだしいいか




そう考えて、私は本の貸し出しをした

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