第82話

「智、瑠璃、てめぇら」




「まぁ、キザな敬は置いといて」




「置くなよ!」




「はいはーい、敬ちゃんすてーい」




「リン」




瑠璃さんが敬さんに手をあげて止めているのを視界に入れていると智さんに呼ばれた




「僕も守るからね」




「、、、」




「敬みたいな恥ずかしいセリフは言えないけど


ミカの頭脳としてリンも絶対に守るよ」




「瑠璃さんの言ったことは恥ずかしくないの?」




「瑠璃は可愛いからいいんだよ」




「そうですか、、」




爽やかに言った智さんにそうですかとしかコメントできなかった




「、、?帝?」




何も言わずに抱きしめる力を強くした帝に問いかけるが反応がない




「スズちゃんがモテすぎてつらい


嬉しいんだけどモヤモヤする」




「モテてはないんじゃないかな」




「あー、閉じ込めたい」




「何、怖いこと言ってるの」




帝に呆れながら、お腹に回ってる腕を離す




背中が少し淋しく感じたことは帝には内緒




離れた帝の手を握る




「帝、帰ろう?」




私の新しい居場所に帝たちと帰りたい




「、、うん、帰ろう」




帝は手を握り返すと歩き出した




私もそれに置いていかれないよう足を進めた

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