第77話

働き出した頭で考える




私を攫った人たち




帝たちのなりすまし




瑠璃さんが帝に殴られる理由




私が攫われるように瑠璃さんがした




、、、そういうことか




そもそも私が攫われるのは今日確定していたこと




それはなぜか、、瑠璃さんが私に関する何らかの情報を流したからだ




なら、なんでわざわざそんなめんどくさいことをしたのか、、それは帝たちになりすまして、全部の罪を被せて動いてる人を洗い出すため




こう考えるとすべてのつじつまが合う




多分、帝は私が囮として使われたことに怒ってくれてるんだ




「敬、離してよ」




私が状況整理してる間にこっちの状況は悪化していた




どんな状況かっていうと




「あほか、お前何してんのか分かってんのかよ」




「じゃあ黙って見てろって?止めるんなら敬でも許さないけど」




敬さんが智さんを羽交い締めにして智さんは帝の腕を掴んだままで帝は瑠璃さんの首を掴んだまま瑠璃さんと睨み合っている




、、傍から見てすごくカオスだ




瑠璃さんは瑠璃さんで首を絞められてるのに笑顔のままだし




さすがに帝を止めた方が、、瑠璃さんはこうなるって分かってて私に『かわいそうなんて思うな』って言ったんだろうな




ふと視線を感じてそこに目を向けると敬さんが私を見ていた




その目は止めてくれと言ってる感じではなく、どちらかと言うと、、私がこの状況でどう動くのかを見定めているようだった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る