第72話
犬side
瑠璃がスズを外に連れ出しているのを視界の端にとらえながら相手を殴る
それは他の奴らも同じだ
特にミカ
あいつほぼスズしか見てない
それに内心呆れつつ目の前の相手に回し蹴りを一本
スズがいなくなってすぐに瑠璃は俺たちに電話してきた
その時のミカの焦りようは、、言葉にしなくても分かるよな
そんで、瑠璃が場所を特定して急いで向かったはいいが案の定錠前が掛かっていて中に入れなかった
それを強行しようとするミカを智が止めている隙に瑠璃が錠前をピッキングで開けて、俺は先に中に入ってスズを助ける、、予定だったが
俺が入ってすぐに智がミカを抑えきれず扉を蹴破った
不幸中の幸いは倉庫の扉が壊れることなく、錠前が壊れただけで済んだことだ
その錠前は役目をもう果たせないほどに壊れていたのを見て抑えるのを俺がすればよかったと心の底から思った
まぁ、そんな俺の小言は置いといて
「君だよね
最近、俺たちのふりをして悪いことしてるのって」
粗方、気絶させた頃にミカが1人の男に近づきながら言った
「違う!俺は、、あ"ぁ"ぁ"!」
「君の言い分は聞いてないんだよね
俺が知りたいことに正直に答えてよ
君だよね?」
顔を思いっきり蹴られて鼻が折れている男にミカは表情を変えず聞いた
それになんとも思わない俺たちも大概だけどな
目から涙、鼻から血を流しながら男は必死に頷いた
わざわざ聞かなくても瑠璃が話してたから知ってるけどな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます