第69話

「さっきまで狐の葉っぱと一緒にいたよね?


なのに『王と三獣』と関係ないってことはないでしょ」




「、、、」




狐の葉っぱ?




言葉の意味が分からない、、でも多分、瑠璃さんのことを指している




「だからさ、、」




気づくと男の人が私の上にいた




正確には押し倒された




それが意味する行動は嫌でも分かる




「お仕置きが必要だよね」




そう笑った男の人はこの中で一番無害そうだけど多分一番残忍だ




私の予想が正しければ、私を攫う計画を立てたのはこの人




計画と言っても大分お粗末だったのは集めた人たちがこの人にとって切り捨てる存在だから




私を犯しても周りの人に罪をなすりつけて逃げる術をこの人は持ってる




そして男の人たちが帝たちに殺られても『王と三獣』がしたこととしてまた帝たちが恨まれるから自分の存在は無かったことになる




ていう算段




だからこの人は余裕にかまえているんだと思う




慣れているところを見るとこれが初めてじゃないんだ




このあくまでも傍から見て自分は何もしていないっていう状況を作るこの人に私は嫌悪感しかなかった




「、、どいてください」




「この状況でも余裕そうだね」




表情を見て言っているなら私の表情は全く働いていないということだろう




内心はやばいと焦っている

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