第67話
「これとかかわいいー」
「そうだね、、」
そう言いながら見ている下着はもう10は軽く超えてると思う
カゴにはいっぱいの下着が入っていた
「瑠璃さん、もうこれくらいで大丈夫」
「えー、選ぶの楽しいのにー」
「いや、流石にこれ以上はお金が、、」
ただでさえ、出すと言った服や靴なんかも全部出してもらってすごい金額になってるのに
「もしかして、ブラとかの下着は自分が買おうとか思ってるー?」
「、、そのつもりだけど」
「この財布誰のだと思うー?」
そう言いながら出したのは見覚えしかない帝の財布だった
「もしかして、、」
「さっき渡されたんだー、それから『気にしなくていいからね』って伝言も預かってるよー」
、、先読みされてた
「まぁ、結局はミカちゃんも見ることになるからだよねー」
「、、?」
ボソッと瑠璃さんが何か言っていたけど私には聞こえなかった
結局、全部買ってもらうのはと打診したけど、瑠璃さんはにこやかにスルーしてカゴに入っていた物を全部帝の財布で払った
「姫ちゃん、お手洗いに行ってもいいー?」
「うん、いってらっしゃい」
「ごめんねー」
荷物は今日の内に届けてもらうようにと身軽な状態で店を後に帝たちと合流しようと歩いていると瑠璃さんが申し訳なさそうに言った
「、、本当にごめん」
「、、えっ?」
もう一度、私に謝るとそのまま瑠璃さんは行ってしまった
瑠璃さんを置いて先を行くわけにもいかず、近くの柱に寄る
なんだろう、さっきの謝罪には何か別の意味が込められてる気がする、、
「なぁ、」
そう考えているとかけられた声に下げていた顔を上げる
「あんた『王と三獣』のなんだ?
あぁ、答えなくていい」
逃げないとと思った頃には
「一緒に来てもらうからな」
口を塞がれて攫われていた
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