第65話
とりあえず、という感じで近くのショッピングモールに行くと
「ねぇ、あの人たちかっこよくない?」
「うわっ、美人!」
「かっこいい~」
などの会話が耳に入ってきたんだけど
「先にどこに行くー?」
「まずは大きい買い物からだろ。その後に軽いもので、後は食品だな」
「敬がお母さんみたいなこと言ってる」
「ねー」
「お前らが自分で作らないからだろが!」
「「だってめんどくさいんだもん」」
って言う感じで周りの視線を気にすることなくいつも通りの会話をしていた
多分慣れてるんだろうな
そういう私も覇王と一緒ににいた時にこういう視線を向けられてたから少し慣れてる、、ここまでじゃなかったけど
「、、潰してやる」
いつも通りの感じに少し安心して会話に参加せず静かに見ていると小さいけど確実に聞こえた悪意のある声に思わず振り返った
「、、っ!」
「スズちゃん?どうかした?」
私の隣で同じく3人を見守っていた帝が私の行動に首を傾げた
「今、、」
「ん?」
私はさっきの出来事を話そうとしてやめた
それはさっきのような悪意のある言葉や視線がちらほらとあるのが分かったから
、、この視線を向けられるのも帝たちにとって、普通のことなんだと理解したから
だから、私が勢いよく振り返って以下にも普通じゃない反応をしたのに敢えていつも通りの反応をしたんだ
これが普通だから
なら私も
「ううん、何でもないよ」
気にしないようにしよう
これが帝たちにとっての普通なら、私にとってもそうなるように
「そう?じゃあ、行こうか。3人が早くって急かしてるしね」
帝は私の手を握って3人の元に連れていってくれた
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