第61話

「ふー、これがいいかな」




「、、、」




数分間の服選びが終わって瑠璃さんは一仕事終えた雰囲気を出していたが私はすでにへとへとだった




「じゃあ、次はー」




「、、、」




まだあるの、、




「そんな顔しないでよー。後はメイクして、髪をセットするだけだからー」




私の表情に苦笑しながら瑠璃さんは言った




本当にここの人は動いていない私の表情をすぐ読む




じっとしててねぇと言った瑠璃さんの言葉に従っておとなしくすること数分




鏡を見ると知らない人が目の前にいた




「ふぅー、いい仕事したー」




同じく鏡に映っていた瑠璃さんは額に手を当てて汗を拭うポーズをとっていた




「瑠璃さん、、」




「なぁに?」




「これは誰ですか?」




その質問に瑠璃さんはにんまりすると




「鏡を持ってるのが姫ちゃんなんだから、姫ちゃん以外にいないよ?」




そういうと瑠璃さんはあたしの手を引っ張ってリビングに降りた

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