第58話
無事に帝の腕から抜け出せた私は達成感でいっぱいだった
帝を起こすことなくベットを抜け出せたから
とりあえず、下に下りよう
いるかどうかは分からないけど、敬さんのお手伝いをしようかな
これからお世話になるしね
そう考えて部屋のドアを開けた
、、、ようとしたんだけど、それが開くことはなかった
なんでかって
ドアのぶを握ってる私の手とドアに手があったから
その大きい手は私が知ってるもので紛れもなく帝の手だった
さっきまでぐっすり眠ってたのになんで?
「、、帝?」
何も言わず、動かない帝に疑問を思い私は問いかけた
「、、どこに行くの?」
少し不安げな声を出す帝
そんな帝を安心させるように私は言葉を発した
「どこにも行かないよ」
振り向いて帝を見ると作ったような笑顔で私を見つめていた
それはまるで置いていかれる子犬のようで言ってはダメと分かっていながら
「かわいい」
と空いてた手を帝の頬に当ててそう言った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます