第50話
「意味はある。
『従えている』だと王の命令がないと動けない三獣だけど
『従っている』は王の命令がなくても動ける三獣っていう構造になる」
つまり
「王だけじゃなく、三獣にも知恵があって、いつでも動くことができるっていう周りに対する牽制になるってこと?」
「そういうこと~」
確かにこの方が厄介だ
「そして、あたし達三獣にはそれぞれ役割がある」
「それはなんとなく聞いたことがある。詳しい内容までは知らないけど」
「知る必要がないからね。
まず、王の『守護』をする犬の敬
次に王の右腕で『頭脳』の烏の智
そして最後に王の耳で『情報』を集める兎のあたし、瑠璃
これがあたし達三獣の役割であり、基本情報みたいなもん」
守護と頭脳と情報か、、
そこだけみると覇王とさして変わらない
「でも、これは瑠璃が操作した噂なんだよ」
智さんの言葉に目を見開く
操作した噂?どう言うこと?
「そのまんまの意味だよ。
この情報は瑠璃が『勝手にあだ名を付けられたくない』って言って流したんだ」
「てへっ」
そんな顔しても確信犯には変わりないよ瑠璃さん
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