第46話

「、、、」





「、、、」





私は頭でさっきの言葉を理解した瞬間、帝を見たが思いっきり顔をそらされた





「、、言おうとは思ってたんだよ?」





私の方を恐る恐るといった感じで見る帝





でもね、、





「それなら、そうと早く言ってよ」





見られて困るものもないけど、見た人が女の人か、男の人で全然違うのに、、





「、、怒ってないの?」





「怒るも何も、私はしてもらった側だから感謝しかないよ」





一緒にお風呂に入ったのは予想外だけどね





「王様~、話は終わった~?」





まとまったと思ったのか話しかけてくる瑠璃さん





「うん、終わったよ」





「なら、報告するね~」





報告?





その言葉に疑問を持つ





「スズちゃん、座ろっか?」





帝は優しく私の手を引く





「え~と、」





「その前に」





瑠璃さんが話始めたところで智さんが声を出す





そして、帝を見つめた





「ミカ、先にリンに話すことがあるよね?」





「、、、」





智さんの言葉に黙り込む帝





「この場に同席させるんなら話せよ」





「えっ、何も言ってないの?」





「あぁ、スズは何も知らねぇ」





「それは~、しちゃだめだよ~」





「、、、」





敬さんと瑠璃さんも帝を見つめる





四人の会話に首を傾げる





何の話をしてるの?





「、、スズちゃん」





首を傾げていると帝に声をかけられる





「なに?」





「、、、」





聞き返したのに何も言わない帝





うつむき気味の帝の表情は見えず、他の三人と同じように見つめているとゆっくり顔を上げた帝





「スズちゃんはココがどこか知ってる?」





「、、、」

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