第39話
「、、、」
私の言葉を聞いていたはずなのに反応しない帝
「、、帝?」
それを不審に思って声をかけると
「、、、っ!」
顔を赤くしたと思ったら手で顔を覆って俯いてしまった
「、、?」
その反応に首を傾げる
なんで顔を赤くしたの?
「、、ふふっ」
「クッ、、」
智さんと敬さんは笑ってるけど、、、なんで?
「ミカがこんなに分かりやすいのはリンの前だけだよね」
「付き合いの長い俺らでも今までにないな」
「後で瑠璃にも言っとこ」
「そうしろ、そうしろ」
何かしゃべってるみたいだけど小声で聞こえずらい
かろうじて聞こえたのは『瑠璃』という言葉
きっともう1人の人のことだろう
それよりも帝がさっきから微動だにしないんだけど、、
「ほっとけ、お姫様の言ったことに照れてるだけだし、多分反芻してるんだと思う」
困惑してる私を見て敬さんが言った
いつの間にか洗い物は終わっていたようで智さんの隣に座っていた
それよりも『反芻』?
何度も思い出すって意味があるけど
なんで?
「分かってないのか?さっき自分が言った言葉」
「分かってるけど、、なんで反芻してるのかは分からないかな」
「だってリンがさっき言った言葉の意味って要約すると『私は貴方のものだよ』ってことでしょ?それって告白みたいだよね」
えっ?
確かにその通りなんだけど、いざ言葉にされるとすごく
「こっちもか」
「あーらら、真っ赤だね」
恥ずかしい
私も照れてしまって話すことが出来ず、しばらく敬さんと智さんの笑い声しか聞こえなかった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます