第28話

「、、ここはどこですか?」





横になったままだけど、わたしは疑問に思ったことを聞いてみた





「スズちゃんが入ってた海の近くの家だよ」





彼は肘をついて、わたしの質問に対して驚くこともなく答えてくれた




海の近く、、、





確かにわずかだけど、波の音が聞こえる





でも、なんでわたしはここにいるんだろう





それに





「、、この服は何ですか?」






「ん?パジャマ」






わたしが今着ているのはパジャマ






それは見たらわかるんだけど





わたしが言いたいのは





「何で、わたしはパジャマを着てるんですか?」





着た記憶もないのに





「寝てたから」





「、、もういいです」





これでは堂々巡りだと思い、話を終わらせる





「、、ふふっ」





笑い出した彼にまた、からかわれたのだと気づく





「、、、」





「スズちゃん、ごめんね?」





少し不貞腐れたわたしは彼に背を向ける





また、笑いながら謝る彼にわたしの機嫌はさらに悪くなる





謝るなら、せめて笑いを抑えてほしい

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