第17話

電車に揺られること30分弱





私は目的の隣街に来ていた





思ったより長く座っていたからか、背伸びをするとパキパキと鳴る骨





少し歩いたところが私の目的地だ





もうすぐ会える





それが私は何よりも嬉しかった





騒がしい街をゆっくりと歩く





それを抜けた先に海がある





それを知ってるのに早く行くことはしなかった





やっぱり、会えるのが嬉しい反面、会いに行きたくないのかもしれない





でも、会いたいが勝る私は相当参っているみたいだ





歩きながら、今までの人生を振り返る





うん、良くは無いけど悪くも無い人生だったな





大切な人が両親以外にも作ることができたのだから





その人たちは今、いないけど思い出は消えないから





みんなが大切な人だったのに変わりはない





数10分、、、もしかしたら数分かもしれない





それほどゆっくりとした時間の流れだった

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