第16話

会いに行くと決めたはいいけど





どう行こうか





『また、いこうね!』





頭に響く幼い自分の声





そうだ、海に行こう





最後に一緒に行った場所がそこだった





そう決めて、財布の中を確認する





うん、行けそう





駅に向かって、歩く





行く人、行く人が私を見る





それもそうか、大きなバックを持ってるし、この街で覇王を知らない人は多分いない





もう、この視線を浴びなくて済むと思うと少し安心する





駅に着いて切符を買う





タイミングよく電車がきたから、そのまま電車に乗る





外に視線を向けて、今までお世話になった街を見つめた





、、ありがとうございました





もう、来ることがない街にお礼を心の中で言って視線を外した

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