第20話
呼び出しがあった次の日にその場に向かうといつも先に来ていた巳基の姿がどこにもなかった
今更、無しになんかしないよな
そんな不安が俺の脳に駆け巡る
少し待っていると着信音が鳴り響いた
確認すると知らない番号だったが出ないといけない気がして俺は電話に出た
「、、もしもし」
警戒して俺は声を出した
『宮村義樹だな?』
「、、誰だ?」
『蒼蓮倉庫の奥にある一番古い倉庫に今から来い』
「、、は?」
相手は要件だけ伝えるとすぐに電話を切った
意味が分からなかったが『蒼蓮』という単語があったからキヨに関係することだと直感的に思い、俺は指定された場所に向かうことにした
蒼蓮の倉庫の場所は知っていたが実際に行ったことはなかった
蒼蓮の倉庫の着くとそこには数台の車が停まっていた
車の中に人は一人もいなかったが倉庫の中から人がずらりと出てきた
出てきた人は、所謂オネェと呼ばれる人たちでその人たちに恐らく蒼蓮の下っ端であろう奴らが担がれていた
その担がれていた下っ端たちはなぜか号泣していて、なんとか逃れようと足掻いていたが、それも虚しく車に乗せられていた
そんなカオスな状況に一瞬気を取られたが、俺はハッと気づいて奥の倉庫に向かって走った
「一番古い倉庫、、、あれか!」
少し距離のある道を走りながら言われた倉庫を探し、見つけた
そこに走っていくと誰かが一人で倉庫に立っていた
蒼蓮の奴らか?
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