第4話 星の神殿への道
カイが加わったことで、エリンたちは次の目的地である「星の神殿」へ向かって進んだ。山々を越える道は険しく、途中でいくつかの難所を越える必要があった。岩場を登り、急な崖を渡りながら、三人は少しずつ絆を深めていった。
しかし、その道中、闇の勢力は確実にエリンたちの動きを追っていた。星の剣が覚醒することを恐れた闇の魔物たちは、彼らを阻止するため、次々と刺客を送り込んでいた。
一行が休憩を取っていた時、突然周囲の空気が冷たくなった。草原の影から、複数の闇の獣が現れ、鋭い牙を剥き出しにして襲いかかってきた。
「またか……!」
エリンは星の剣を抜き、前に出た。カイも短剣を抜き、素早い動きで魔物たちに応戦する。セリナは魔法の力で周囲に防御の結界を張り、エリンを守りながら戦った。
「エリン、剣の力を解放するのよ!」
セリナの言葉を聞いたエリンは、星の剣に意識を集中させた。剣が再び青い光を放ち、エリンの体に魔法の力が流れ込んでくる。彼は剣を振りかざし、獣たちに向かって光の刃を放った。
一閃。青白い光が魔物たちを貫き、彼らの体は闇の霧となって消え去っていった。
「まだ、全力ではないけれど……少しずつ剣の力を引き出せるようになってきている」
エリンは息を整えながら、自分の成長を感じていた。
カイもその様子を見て、少しばかり感心した様子で口元に笑みを浮かべた。
「悪くないな、星の勇者さんよ。でも、まだまだだな。これから先、もっと厳しい戦いが待ってるぞ」
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