第七章
第33話
薄暗く、静かな部屋に、甘い声と、いやらしい音が響き渡る。
「ほらっ、もっと動くよっ……はぁ……」
「ンんっ、ふぅ、んっ、んんっ……」
「柚の舌っ、やばっ、気持ちぃ……はっ、ぁっ……」
ベッドに四つん這いにされ、明彦の昂りを口で奉仕しながら、後ろからお兄さんに腰を固定されて熱く滾るモノを、思い切り奥まで突き入れられる。
「柚っ、俺っ、もっ……イクっ、全部、飲んでっ……ぅっ……はっ、あ……」
「っ……今、すっげぇ締まったっ……あぶねぇ……」
お世辞にも美味しいとは言えない明彦の欲を飲み干し、やっとゆっくり出来る呼吸をする。
「じゃぁ、今度は俺の番ねっ……」
「あっ、あぁっ……」
ゆるゆる動いていたお兄さんが、腰の動きを段々早めていく。
それに合わせるみたいに、私も腰をくねらせる。
「柚……可愛い……」
「んっ、ンんぅっ……ふぁ……」
前から明彦に胸の突起を弄られながら、熱い舌が絡められ、頭がぼーっとする。
その間も、後ろからのお兄さんの律動は激しくなっていく。
「ぅ、あ……こらっ、そんな締めたらイっちゃうでしょ……っ……」
「柚、兄貴のが気持ちいの? 柚は俺のなのに、嫉妬しちゃうな……」
どちらがどうとか、そんな事を考える余裕すらなく、私はだらしなく開かれた唇を明彦の唇に押し当てる。
「ん、柚は、キス好きだよね……ンっ……」
「そのまま明彦にしがみついてな……いくよっ!」
「ひっ、あぁあっ! あぁっ、ぅ、あっ……」
先程とは比べられないくらい激しく揺さぶられ、私は必死に明彦に抱きついている。
耳に這う明彦の舌のゾワゾワする感触と、奥を突き動かされる快感で、頭が真っ白になりながら喘ぐ。
「あー、マジで柚の中最高……気持ちよすぎっ……はぁ……じゃぁ、奥にいっぱいっ、注ぎ込んであげるからっ……ほらほらっ、中、出すぞっ、はぁ、あぁー、イクっ……」
気持ちがいいのだけは分かる。
ただそれだけ。
お兄さんに安全の薬と言われ小さな錠剤を飲まされてから、二人はゴムをつける事はしない。
そのまま二人交互に中へ出され続け、私は意識を失った。
何も考えない。考えたくもない。
理性もぐちゃぐちゃな感情も、何もかも全てを忘れてしまえば、こんなに気持ちよくしてもらえて、愛してもらえる。
それが楽。
もう、それでいい。
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