凶獣恋愛〜その愛に祝福を〜

第6話

人に体を触られるなんて、初めてで恥ずかしくて。ましてや初対面の男二人になんて、ありえない。

胸の突起を指で撫でられ、捏ねられ、摘ままれると、ゾクゾクとして、お腹の奥がギュッとなる。

「初めて男に乳首いじめられるのどう？ 気持ちいいよねぇ……脚モジモジさせちゃって、敏感で正直な体してるね。可愛いー」

耳元で囁いて、そのまま耳に舌を這わせてしゃぶりはじめる。

ゾワゾワする感覚に、キスをする男の腕に添える手に力が入る。

「こんな感じやすくて、お前よく今まで無事だったな」

唇が離れ、後ろにいる男に凭れ掛かる体勢にされ、息も絶え絶えな私の脚が突然思い切り開かれた。

「やっ、だぁっ……」

「あ？ だから今更嫌とかねぇよ、しつけぇ」

下着を脱がされ、全てが顕にされ、顔から火が出る勢いだ。

恐怖と羞恥でもうどうしていいか分からず、涙が止まらず溢れる。

「泣かないで。コイツだけなら分かんないけど、今は俺もいるし、何も怖くないから、なーんにも心配しなくていいよ。いっぱい気持ちよくしてあげるから、君もそれだけに集中して」

優しい声で、甘やかすような言葉を囁くのに、やめてはくれない悪魔と、何も言わず、ただ恐怖だけを植え付けて、乱暴なのに甘いキスをするもう一人の悪魔。

「お前、嫌がってんじゃなかったのかよ。グッチョグチョじゃねぇか。もう濡らさなくても入るだろ」

「またお前はすぐそうやってすぐ突っ込もうとする。女の子はデリケートなんだから、優しく出来ねぇんなら、軽くでも愛撫くらいしてやれって言ってんだろ？」

「るせぇよ。おら、もうちょい腰上げろ」

「ったく……。んじゃ、君は俺の方に顔向けて。で、意識こっちに集中させて……俺と気持ちいいキス、してようね」

後ろの男に胸を弄られながら、唇を塞がれる。

先程の男とは違って、乱暴さは微塵もなくて、舌が口の中の隅から隅までを堪能するみたいに、ゆっくりねっとりと動き回る。

どうやったらこんな動きが出来るんだろうかと、場違いな考えをしていると、下腹部に違和感が。

見ようとしても見れないから、不安になる。

「んっ、はぁ、大丈夫っ、俺の事だけ考えてて……はい、吸ってあげるから、舌出して」

「ふぅんンっ、ンっ、はっ、ぅ……」

舌の熱さ、突起を弄られた時の、ゾクゾクする感覚に頭が痺れて麻痺してくる。

腰を両方から掴まれ、腰が浮いて、自然と口が離れた瞬間、下腹部に衝撃が与えられて、悲鳴のような声が出た。

「ひ、ぃあぁぁぁあぁぁあぁあぁ、ぁ、ぅ、んっ、はっ、はっ、かっ……はっ……」

喉が引き攣り、息が出来なくて、必死に酸素を求める。

「あーあ……ったく、毎回お前のセックス見てると萎えるわ……。今日は珍しく念入りにキスなんかしてたから、ちょっと期待したんだけど……。お前の馬鹿みたいにデカいんだから、処女相手からしたら凶器だろうが。加減してやれよ……。痛々しくて見てらんねぇわ」

「見てくれなんてっ、はぁっ、頼んでねぇよっ、ん、はぁ……嫌なら、帰れっ……ぁ……キツっ……」

額にキスをされ、頭を撫でられる。

「ごめんね、痛いよね……。乱暴にされた分、後で俺がたーっぷり甘やかしたげるから、我慢してね」

いくら優しくされようが、甘やかされようが、逃げ場がない事に変わりはない。