第36話
―――数年後。
朝が慌ただしいけれど、充実している今日この頃。
二人の子供を学校に送り出し、可愛らしい後ろ姿を見ながら一息吐く。
後ろから包まれる感触。
「中、入らないのか?」
「入るよ。二人も見えなくなったし」
玄関の扉を閉めて、鍵を掛けた瞬間、首筋に唇が触れる。
「んっ……ここ、玄関っ……ぁ……」
「子供達が出るまで、っ、我慢したんだから、はぁ……このくらい大目に見てくれてもいいんじゃね? んっ……」
既に勃ち上がった昂りを、私のお尻に擦り付けてくる。
その間にも、服とスカートの中に入ってきた手で、胸と前を下着越しに刺激され、足をガクガクさせながら必死に立つ。
最近ずっと海吏の仕事が忙しいのと、子供達が大きくなって来ていて、なかなかそういう時間が取れなかったせいか、海吏の行動が性急で、興奮の熱が凄い。
海吏の荒くなる息が耳を刺激して、たまらなくなる。
「悪いっ、我慢できねぇから……とりあえず一回挿れさせてっ……」
「あっ、かいっ、んああぁっ!」
玄関の扉に押し付けられる体勢で、身動きを封じられながら海吏のモノを受け入れる。
完全に海吏の形を刻み込まれているソコは、喜びを訴えるように締め付け、波打つ。
「くっ、あんまっ、中っ、締めん、なっ……て、ぅ、あっ……」
「久しぶりっ、だかっ……あっ、ゃ、ふっ、んンっ……」
ゆるゆると動いていた海吏が、私の腰を両手で掴み、引く。
扉に手をついて、お尻を突き出すような格好のまま、後ろから激しく突き上げを繰り返される。
「あっ、激しっ、ぅっ、ダメっ、やぁっ、かぃっ、奥っ、当たってっ……ん、あんっ、あぁっ……」
「声っ、エロっ……はぁっ、すっげっ、中熱くてっ、溶けそっ……はっ、ぁっ……」
腰を小刻みに動かしたり、大きく打ち付けたり、奥をグリグリと擦られ、快感に翻弄されて快楽に飲み込まれていく。
もっと欲しくて、それ以外何も考えられない。
「腰、動いてるっ……そんなに欲しかった?」
海吏がシたいように、私だって性欲はある訳で。
お尻を海吏の肌に擦り付けながら、はしたなくねだると、目を細めて海吏がニヤリと笑って自らの唇を舐めた。
この顔が、凄く好きだ。
獣が獲物を狙うような、いやらしくて、熱い視線。
それだけで中を締めつけて、達してしまう。
「イってる? 中、うねってる……」
「あっ、んっ、耳っ、やぁ……」
舐めてかじって、ねっとりと耳を犯されると、背中がゾワゾワして体をくねらせる。
廊下に押し倒され、足を開かされると、そこに海吏の顔が沈んだ。
「それ、やっ、ひぃ、ンんあぁああぁっ!」
割れ目から突起ごと舐め上げられ、吸い尽くされる感覚に、体を仰け反らせて痙攣しながら絶頂する。
喉が震えて声にならず、ビクビクしながら余韻に耐えていると、改めて中に海吏の昂りが差し込まれた。
「ぃ、っああぁあああぁっ!」
悲鳴に似た声を上げ、考える事を止めてしまった私の意識が飛びそうになる。
「んっ、気持ちよくなってくれるのは嬉しいけどっ、ほら、ちゃんと俺を見てっ……しっかり意識、保ってっ、はぁ……まだまだ頑張って、奥さんっ……」
体を激しく揺さぶられながら、必死に海吏にしがみつく。
何度もイカされ、中に海吏の熱を放たれても、まだ足りなくて。
もっともっとと求めた。
「瑞葵っ、あっ、またでっ……んっ、はっ、奥にっ……」
「あぅっ、かい、りっ……ぁ、イクっ……」
激しく舌を絡めて、夢中でキスをしながら腰を打ち付け合う。
どれだけ交わっても、飽きる事のない時間に、二人して酔いしれて、溺れていく。
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