第13話
ここ数日、柔道部の試合が近いのか、部員達も忙しそうで、部活終わりには死んだような顔で疲れきって帰る為、抱かれる事がなくなり、普通にマネージャーの仕事をしている。
そんな日が続いたある放課後。
片付けを終えて、鍵を閉めようとした私を覆う影。
背後に人が立つ気配。その人と扉に挟まれた状態で、身動きが取れない。
「だ〜れだ」
耳元で囁かれるこの甘い声は、誰だか分かる。
「奥島君っ、んっ、ゃ……」
「まだたいして触ってもいないのに、エロい声が出てる。もしかして、最近触られてないから、溜まってんの?」
部室の外なのに、扉に追い詰められて後ろからゆっくり太ももを撫であげられ、スカートがめくれる。
足が少しづつ空気に晒される。
「ちょ、奥島、君っ……ここ、外っ……や、やめてっ……」
「じゃ、部室行こっか」
「あのっ、疲れて、ないの?」
手を引かれて、部室へ入る。鍵をかけるのを忘れないのが彼らしい。
「部活とセックスは別かな。特に好きな子抱くのに、疲れなんて関係ないしね」
そう言って笑いながら私を抱き寄せる。
お尻を掴まれ、揉みしだかれながらキスをするのも彼の癖なのか。
「お尻、やだっ……」
「ん? 気持ちいい? やらしい顔……」
「ちがっ……んぁっ……」
お尻を揉む手が激しくなって、体が熱くなってくる。
濡れてくるのが分かって、興奮する。
「お尻揉まれて感じてんだ。もう体中が性感帯なんじゃないの? これだけでイケるかやってみる?」
「さすが、にっ……無理……」
「ちぇっ、残念。唯栞の体、俺がどんどんやらしく開発していこうと思ったのになぁ〜」
林田君もだけど、確かに彼にも開発された体なのは事実で、彼は私の体中のいい場所を全て知っていて、恋人にするみたいなキスをして、触って、好きだと言う。
ほんとに、変わった人。私にそこまで何の魅力があるんだか。
「考え事して、余裕だね……」
「あぁっ、やっ、んっ……」
気づけば抱き上げられてベンチに横たわっていて、ブラはズラされ、下着は剥ぎ取られていた。
「乳首立ってるよ? やっぱりお尻気持ちよかった?」
「ちがっ……」
「素直じゃないなぁ〜。それじゃぁ、体に聞こっか」
キスをされながら乳首を弄ばれ、下に指を挿入されて激しく動かされる。
体を捩り、跳ねる腰。体が喜んでいるのが分かる。
「ぐっちゃぐちゃだね。もう準備万端じゃん」
当たり前になっている生挿入に、私の体も慣れてきていた。
どこまでもいい加減で、危険なのにやめられない。
「ほらっ……すんなり入った……ここ弄りながらしたら、飛んじゃうかな?」
「ひっ、ぁああっ! やだっ、一緒っ、弄っちゃ、だめっ……は、ああぁあぁぁっ!」
乳首と下の突起を同時に弄られ、腰を思い切り打ち付けられる。
頭が真っ白になって、体中に電気が走り、体を震わせて達する。
「や、らぁ……奥っ、いぃのっ……ぁ、気持ちいいっ、からぁ……、だめぇっ……」
呂律が回らず、訳が分からない。
激しく抱かれる気持ちよさに、意識が飛びそうになる。もっともっととせがむ。
「あ、そうだ。今日はこれ持ってきてたんだ。つい可愛くてついついコレの事忘れて夢中になってたよ」
ピンク色の小さな何かを取り出して、私の前に差し出した。
小さなローターだ。
「時間もあんまないし、早速ここにっと……」
「やだっ、そんなっ、だめっ! ひぅあああぁぁあぁっ!」
入ったままなのに、下の突起に震えるローターがあてがわれ、悲鳴に似た喘ぎを洩らす。
電流が体を走り抜ける。力が入って、奥島君が呻く。
「ぅあっ……やっばっ、くっ、むっちゃ、締まるっ……搾り取られそっ……はぁ……」
「いやぁっ、当て、なっ……でっ、ンンんっ、あっ、またっ……イクっ、イクっ……からぁ」
体が痙攣して、目の前がチカチカして、息を吸うのもやっとで、口をパクパクさせる。
「あ〜……マジで可愛すぎっ……もっとイク顔見たい。見せて……いっぱいイって……」
「もっ、やぁ……」
朦朧としながら、何度も何度も達して、最後は言葉すらちゃんと話せなくなっていた。
「なーんか、やっぱり俺じゃないので乱れるの、ちょっと妬けるわ」
ローターを投げ、噛み付くようなキスをする。キスだけで感じる体が、ブルリと震えて小さく達する。
キスをされながら、腰を激しく打ち付けられ、奥をしつこく彼の昂りで叩かれる。
必死に彼にしがみついて、ただだらしなく喘ぐ。
「あー、やばっ、むっちゃ気持ちいいっ……あぁっ、もっ、イクっ……出るっ、んっ、出すよっ……はぁっ……」
「あっ、もぉ、む、りぃっ……こ、わ、れっ、るっ……ぃ、あぁっ、ああぁあああっ……」
体が痙攣して、頭は真っ白になって、もう何が何だか分からないまま、気持ちよくて泣き叫ぶ。
体中がベタベタで繋がった部分はぐちゃぐちゃで気持ち悪いのに、力が抜けて動けないから、彼に体重を委ねる。
「好きだよ、唯栞……」
背中を撫でられてそう囁かれ、クスリと笑った声を遠くで聞いた気がした。
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