第9話 ある日のこと

私の側に居るのは、長坂 英一。


そして、私はハルカ。


黒猫だった私は、ある日この飼い主に飼われる事ににゃったのだが、つい猫語が出てしまう。


カノカは、「英一?あんた、ハルカと横に居て何して居るのよ」とキツく話すのは、英一の元カノ。



カノカが「ササミも何とか言ってあげてよ」と怒り狂って居た。



ササミは「何とかって言われてもね?2人仲良しなら良いんじゃないかしら?」と苦笑いを浮かべて居た。



カノカが「だから、言わんこっちゃないのよ」とまた不怪訝そうな顔をして居た。



ササミは「私は、これにて失礼します」と冷や汗を掻きながら去って行った。



ハルカは「ササミさん、行っちゃった。やっぱり性に合わないのかな」と周りを見渡して居た。



英一が「ま、しょうがないだろう?皆群れたい人と違うんだからな」とハルカを宥めた。



ハルカは「ちょっとササミさんの所に行って来るよ」と英一に声を掛けて、ササミの後を追って行った。



英一は、「おう、気を付けてな」とハルカに手を振り見送った。



ササミは広い家に住んで居て、英一のアパートと比べものにならないくらい大きな家を見て、ハルカは「凄いな?こんな広い家に住めて」と驚いていた。



ササミの姉のヒトミが、「何か家に御用ですか?」と冷たい視線でハルカを見て居た。


ハルカが「いえいえ、滅相も無い。こんな広い家を見た事が無いので、驚いて居ただけ」とヒトミに返事を返した。



ヒトミが「そうでしょうね?こんなに広い家に住んだことのない人には、こんな広い家には無縁よね?」と高笑いをして居た。









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