第8話 ハルカが2人?

英一が「おいおい、ハルカが2人?」と2人の顔が英一の前にあった。

ハルカが「私が、ハルカです。こっちは私の飼い主さんのマナエさんです。間違えないで下さい」と顔が膨れて居た。

英一が「あ、ごめんごめん。俺の勘違いで、こちらさんが人間だったのか?」とマナエの顔を見た。

マナエが「ちぇっ、折角騙して、彼氏作ろうと思って居たのに、私の方がハルカより可愛いと思うけど」とハルカの事を横目で睨んで居た。

ハルカが「黙りなさい。あなたがしゃしゃり出て来なければ、今頃私は、英一さんと付き合って居たんだからね」と涙目で訴えかけた。

マナエが「ふん、そんなの知るわけないでしょう?あなたが勝手に私の飼い猫になって居ただけよ」とハルカに話を始めた。

ハルカが「何ですって?ほら、見て。英一さん。私の飼い主のマナエさんは、こんなに性格ブスで猫被っているのがわかったでしょう?あんな人より私の方がいいよ」と英一に話し掛けた。

マナエが「元はと言えば、あなたの差金じゃない?私の方が先に英一さんと付き合うって決めたんだから」と2人でいがみ合って居た。

英一が「黙らないか。あんた達、2人はもっと仲良くするって事は出来ないのか?俺は、ハルカを選ぶよ。でも、マナエさんはあまりに積極的過ぎてハルカではないと思っていたよ」とハルカを選んだ。

マナエが「はぁ?そんな事を言って、私と先に付き合うって約束だったでしょう?どうなっているのか説明してよ」と英一に詰め寄った。

ハルカが「それは、私の口から説明するよ。ある日、自販機で、ブラックホールが姿を現して、私は猫のまま、そのブラックホールに入り、不思議な力を手に入れて、人間として尻尾がついたまま英一さんの家で、生活をするようになった。けど、愛する人のキスがなければ人間に戻れなくて、マナエさんの飼い猫になって居た」と事細かに今までの事を話し始めた。

マナエが「そう?私は、英一さんを見てこれは、付き合って貰えるならハルカ役を演じても付き合いたいと思った」とハルカと英一を見て居た。

英一は「そうか。俺は、ハルカ役を演じて貰いたいとは一言も言ってない。ただ、ハルカにまた会いたかったと純粋に思っていたから、こうしてハルカに会えて嬉しいんだ」と笑顔で返事に答えた。

マナエが「ふーん、そう。じゃ、勝手にやっていれば良いわ?私はもう付き合い切れないから行くわ」とハルカと英一を他所に、その場を離れて行った。

ハルカは「ありがとう。英一さん。私もいつの日か英一さんに会いたいと思って居たから、とても嬉しいよ。」と英一が信じてくれた事がとても嬉しくて涙を流して居た。

カノカが「だったら、先に言ってよね?マナエさんがハルカだったとばっかり思って居たじゃない。これでやっとハッピーエンドだね?」とピースサインを送って、カノカもその場を離れた。

ハルカと英一は、キスをして2人は仲良く幸せに暮らして行った。

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