第4話  朝起きて

英一は「重たい」と目を覚ますと、ハルカが「みゃー?私がそんなに重たいにゃ?」と英一の身体の上に乗っていた。

英一は「お前、ハルカ?胸が顔に当たってる」とハルカに伝えると、ハルカが「みゃー、ごめんにゃー」と英一に謝る仕草をした。

朝の陽の光が、カーテンを開けると、部屋に入って来た。

ハルカが「みゃー。あったかくてぬくぬくにゃー」とまた、目を擦り眠ろうとして居た。

英一が「あ、コイツ猫だったな?しかも、ご飯前に寝るとか?人間にはありえないよな」とハルカを見て思っていた。

猫のハルカの方が扱いやすいけど、人間のハルカは、まさに扱いにくい。しかも胸が大きい。と英一は、鼻から血を出しそうになっていた。

英一は、あれから大学を休んでいたが、友達のシズルから「おい、大学の講義が始まったぞ?そろそろ学校に行かないと単位落とすぞ」と電話で口酸っぱく注意をされた。

英一が「あぁ、分かったよ。俺は、それどころじゃねぇんだよ。こっちはこっちで大変なんだから」と電話をしていると、シズルの電話が切れた。

ハルカが「どうしたにゃ?私はここで、おしっこしても良いにゃ?」と英一に訊ねると、英一が「そこはダメだ。ベッドだから」と新聞紙を敷いて、その上からおしっこをさせた。

英一が「今から大学に行くから、ハルカは家に居るんだぞ?」とハルカに言い聞かせた。

ハルカは「何でにゃ?大学ってどんなところにゃ?」と疑問に思っていた。

英一が「あぁー、もう大学に行くから、じゃーな」と玄関を閉めて行った。

英一は、パソコン情報科で大学に通う3年生。

無事に大学に着き、大学で、お昼を食べて午後の講義に勤しんで居ると、人間の姿のハルカが、ベランダから、外に出て行った。

ハルカは、外に出てご飯を探しに、猫として魚を漁ったり、ゴミ箱の餌を漁ったりしていた。

人間の姿でそんな事をしていた、ハルカは周りの人から「何あの子?おかしな格好をして」と口々に笑われたりして居た。

そんなのをハルカはお構いなしに、外に出て日向ぼっこをして、草むらで眠って居た。

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