第7話 先生の吐露。

先ほどの告白がどれほど先生を傷つけて、どれほど衝撃を与えたか。

その時の私は知らなかった。


、、、(先生視点)、、、

ーーー異世界に元って僕を見つけるだって?!

ーーーこのゲームが終わったら主人公は消えているんだろうか?

ーーー僕たちがゲームの世界の住人だなんて、絶望感与えておいて!?

ーーー一体全体、どうして僕を選んだ!!


そう思いつつも彼女の『恋愛』告白に正直なところ嬉しがっている自分がいた。

ーーーだから『女性』は苦手なんだ。

どうせ、すぐ忘れるに決まっている。

ここは彼女にとって異世界どころかゲームの世界。

ゲームは終わらせないと。

そう。ここは元々、学園の男の姫を射止めたものが、学園で王子になれる少しねじれたアブノーマルな乙女の夢世界。

彼女からの告白は、もうゲームの終盤に手がかりが来ている証拠。



世界が壊れる音と、自分が男子生徒に恋していたことを悩んでいた音が崩れる音と、どこかの世界の自分が出来上がる均衡の音がどこかから聞こえてきた。気がした。


どうやら学園祭は事故が起こるだろう。


、、、(主人公視点)、、、


先生は涙を流して、少しだけ触れる、柔らかいキスをしてくれた。泣いている理由はわからない。

そんなでも、傷つけてしまったのはわかる。先生のどこを傷つけてしまったのか。

異世界からきた時の相談に乗ってくれただけでもありがたいのに。


恋を知りたい。


異世界にきた理由はきっとそれだから。


ーーーだから、貴方を本当の理由で傷つけてしまう前にゲームを終わらせないと。

ーーー貴方はこの異世界が消えても一緒にいてくれるだろうか。

ーーたとえ、世界が許さなくても、貴方をもう一度見つけて見せるから。

ーコレが恋なのかしら。


学園祭が近づいてきた。


2人の心は近づいて、そして今決まった。


この世界は終わりを迎えるようだ。

元に戻るには。

世界のルールに従って、ここから2人、抜け出そう。

駆け落ちのように。




fin.




このゲームは『瀬海胡桃』先生ルートの好感度が100になりました。


次のルートは誰との恋の道にしますか?








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心が腐女子のまま、BLゲーム世界に転生!!私の恋ってどうなるの!! コトネ @averi_kotone_1007

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