第6話 異世界転生。この言葉の意味の結末を知っているかい?
ーーー後日の昼休み。
弁当を渡したあの日から、先生は俺にしつこくするのをやめた。
しだかって、俺(私)の方からモーションかけることになる、、。
よって、この世界。BL学園の姫の意中の相手は先生だと。なんかなんかで広まってしまった。
それは薪に火についたのか。
学園祭が終わる頃、姫の『答え』を校内学園中にお触れ書きするという忠告を生徒会室の勉強会で。生徒会長ギリー先輩様の告発を受けた。
コレは忠告か?宣告か?
コレは行動に注意しろと言う、ことなんだろうな。
ーー学園祭の準備のざわざわしたムードの中で、俺だけが少し浮いていた。ここにきてから存在そのものが浮いていた私。いや?。“俺”?。
いつもここにきてから頼りにしてた秀治は生花教室と生花倶楽部で忙しいからと、謝られ、あと、私が、先生のあとをついて回っているうちに、彼は彼で答えを見つけているようだ。
ーー学園祭ーー準備中。。生徒会室。
今日はなぜか大隈先輩もギリー生徒会長もいない。
先生と2人だ。
私の作ったお弁当の弁当箱をいつも丁寧に洗って返してくれる。
『おいしかったよ、ありがと、。』ってタバコ臭い息を少し生き生きとさせて。
それは脈があるの?ただのお返ししましたなの?気になってきた。
だから今日、、答えを聞く。
ーーー先生のまつ毛まで見える距離。勉強会に不必要な距離。不可解な距離。
それをもっと縮めていってもいいのかしら。
ふいっとキスを額にしてみる。だって唇はもっと後にするものだから。
案の定、胡蝶先生は驚いて長いまつ毛をパチパチさせて、俺を?(いや?私を?)全身くまなく目を見開いて観察してくる。
こちらの出方が悪かったのか。
イタズラだと思ったのか。
だから言ってみた。
「胡桃先生?俺、いや、私、本気になってきました。本当の恋をしてみます。あなたを選びたい。だめですか?」
それを言うと。案の定。先生が緊張した時にする、タバコのライターをカチカチする時に使う仕草。(もう、そんなことまで覚えてしまった。)それを見て。私は距離をあえて、もっと踏み込んでみた。
「先生。私。異世界。こんな男子校に来たの。初めてなんですよ。あなたの恋していた、望くんはもういないけど。ここに私が来てしまったけど、絶対、絶対、元の世界に戻ってくる時があっても、元の世界の貴方を見つけます。」
ーー『異世界から来たものの意味を知っているかい?異世界に帰る者への執着を知っているかい?君ね、異世界転生の本当の意味を知っているかい?』ーーー
いつか、貴方が動揺して放った言葉。
怖かった。。私だってこんなゲームの世界に来たくない。来たくて来たわけない。死んだらいつか、なんて、簡単に言うことはもうできない。一度、死んだ者には。
でも、貴方を見つけた。
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