第182話
「…あー、なぁにを笑ってるんだ、なにをー」
こつん、と、軽くおでこを叩かれる。
「…だって…もしかして伊織くん、心配してくれてる…?」
あたりまえでしょー?ケガでもしたら、どーすんのよー。
「…ふふ。ありがと」
まったくー、しっかりしたひとかと思えば、変なとこ、抜けてるんだからー
オレがいないとだめだなー。
なんて、当たり前のように言ってのける横顔がまた、嬉しい。
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