3.
第82話
伊織くんと知り合って、1ヶ月、ほどが経って。
私は、近所のお弁当屋やさんのパートを見つけた。
毎日、朝、同じ時間に起きて。
顔を洗って、朝ごはんを食べて。
軽く、お化粧をして、同じ時間だけ、働く。
帰りにスーパーに寄って、夕御飯の買い物をして、食べたいものを作って、食べる。
その、繰り返しの日々は、妙に気持ちが落ち着く。
私には、淡々とした時間を過ごせる今が、とても合っている気がする。
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