第40話
「…仕事は…?」
ちょうど、上がり、だったんで。
そしたらなんか、ふらふら歩いてる悲しげな背中が、目に入って。
そしたらー、ほっとくわけにいかんでしょー?そー、思いません?
「…悲しく、なんか…」
あー、まーた、嘘ついてるー。
「…嘘、なんかじゃ…」
…そーすか?じゃあ、そーしときましょー?
からかっている、というか。
思い遣りの気持ちが、無意識に混じっている、コトバ。
不思議な、ひとだ。
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