第33話
「…ひでー、そんなにびっくりすることないでしょー」
抑揚が薄い、独特の口調。
金髪の前髪の隙間から、黒い瞳が私を見つめている。
「…あーあー、せっかく乾いたとこだったのにー」
そんなとこに座り込んだら、風邪引きますよー?
当たり前のように、目の前に差し出された、てのひら。
…この手を、掴んでいいんだろうか…
一瞬で、たくさんのことを、考える。
・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます